札幌駅周辺の再開発エリアを舞台に、工事現場を巨大なキャンバスへと転換するミューラルアートイベント「SAPPORO XMURAL 2026」が、5月11日から17日まで北2条⻄4丁⽬1番北海道ビルヂング跡地の「SAPPORO CULTURE FARM/凹場 anaBa」で開催される。主催はJAPAN AX PROJECT(本社・札幌市北区)、共催は北海道コンサドーレ札幌。再開発に伴う仮囲い空間を活用し、地域価値の向上と都市ブランディングを狙う取り組みとして注目される。

会場では、国内外で活動する6人のアーティストが公開制作を実施する。駅前通り沿いの仮囲いには、「ひと」「ゆき」「みどり」が調和する札幌の都市像をテーマに、北海道の動物たちをコンサドーレのシンボルカラー「赤黒」で表現した大型ミューラルを描く。一方、凹場内壁面5ヵ所では、統一テーマを設けず、各アーティストの感性を生かした自由な作品制作が行われる。
JAPAN AX PROJECTは、「アートは、人生を豊かにする。」をビジョンに掲げ、ミューラルアートによって地域の価値向上を図る「AX(アーティスティック・トランスフォーメーション)」を推進している。2024年には札幌駅隣接地で全長約100mの大型ミューラルを制作し、再開発エリアの景観価値向上や回遊性創出に繋げた実績がある。今回も、工事現場という一時的空間を“都市の魅力発信拠点”へ転換することで、再開発期間中のにぎわい創出やエリアイメージ向上を図る。
また、同プロジェクトは、北海道コンサドーレ札幌のクラブ創設30周年記念企画「Red & Black Canvas」の第1弾として位置付けられている。スポーツクラブとアートプロジェクトが連携することで、地域コミュニティ形成や観光誘客効果も期待される。札幌市も後援し、「都心の日常を彩る新たな風景となることを期待している」としている。
近年、全国の再開発エリアでは、工事期間中の景観対策や地域活性化策としてアート活用が広がっている。札幌駅周辺でも北海道新幹線延伸や大型再開発が進む中、今回のような「再開発×アート」の取り組みは、都市ブランド向上や交流人口拡大を後押しする新たな地域戦略として注目を集めそうだ。



































