コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、価格訴求を意識した売り場づくりを本格化する。これまで、どちらかというと手薄だった価格戦略を前面に打ち出し、購買マインドが低下している組合員にお得感を訴求、客数と買い上げ点数の増加に繋げて、「トライアルとの競争に正面から向き合う」(大見英明理事長)。
(写真は、生鮮強化・低価格のフォーマットを導入した「コープさっぽろ星置店」)
コープさっぽろは、2026年3月下旬から「コープさっぽろ二十四軒店」(札幌市西区)で、生鮮強化・低価格の「おいしいお店進化版」フォーマットを導入した。精肉や鮮魚の幅広い品揃えと、主として青果の2ケタ売価で低価格をアピール、客数や客単価、買い上げ点数の減少傾向に歯止めをかけようという戦略だ。コープさっぽろは、これまでSM(スーパーマーケット)路線を踏襲し、品質と鮮度をアピールし、価格面でのマーケティングは優先順位が低かった。「おいしいお店進化版」フォーマットは、生鮮食品の圧倒的品揃えとEDLP(毎日低価格)を両立させる取り組み。
「二十四軒店」では、新フォーマット導入後に、売り上げが前年同月比120%となり、一定の成果を得ている。また、「星置店」(札幌市手稲区)にもこのフォーマットを導入した。「建築費高騰などによって新店舗建設の投資対効果が厳しくなっているので、既存店の売り方や仕入れ調達方法を変えながら、競争力をもう一段高める。地域の組合員の生活実態は厳しさを増しており、目先の安さ感は大事だ。そこをきちんとアピールできるように努力したい」(大見理事長)。
消費税が8%に引き上げられた2014年、トライアルカンパニー(本社・福岡市東区)は道内に一挙7店舗を出店、シェアを大きく伸ばし、道内のSM事業者は大きな影響を受けた。アークス(同・札幌市中央区)は、「スーパーアークス」業態で対トライアル戦略を着々と進めてきたが、コープさっぽろは対抗する業態がなかった。ポイントよりも価格感度が強くなってきた現状を踏まえ、コープさっぽろは「おいしいお店進化版」フォーマットを道内20数店舗に取り入れて、対トライアル戦略に本腰を入れる。



































