閉店から1週間、イトーヨーカドーの痕跡が消えた「アリオ札幌」

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 大規模商業施設「アリオ札幌」(札幌市東区)の中核テナントだった「イトーヨーカドーアリオ札幌店」が、2025年1月13日に閉店してから1週間、「アリオ札幌」からヨーカドーの痕跡が消えた。(写真は、「Ito Yokado」の電飾看板が取り外された「アリオ札幌」の外壁)
(写真は、「Ito Yokado」の電飾看板があった頃の「アリオ札幌」の外壁)

 1週間前の閉店時の喧騒とは真逆の静寂が、ヨーカドーが入っていた1階の食品売り場に漂っている。白い壁に囲われた先のフロアにあった什器類は、大方片づけられ、モール街の賑やかさと対照的な薄暗い空間が広がっている。建物の外壁に掲げられていた「Ito Yokado」の赤い電飾看板もきれいに取り外されていた。第1立体駐車場の苗穂駅連絡通側にも「Ario」の看板と並んで、電飾の「Ito Yokado」の看板が取り付けられていたが、こちらも取り外されて、「Ario」だけの看板になった。

 閉店から1週間で、ヨーカドーの痕跡は、素早く撤去された。2025年1月5日に閉店した「イトーヨーカドー琴似店」(札幌市西区)も同様に、今やその面影もなくなっている。あるのが当たり前だった店舗が閉店しても、その余韻は長く続かない。看板など痕跡の撤去は、余韻を断ち切る役割も果たしているようだ。多くの人の関心は次の店舗に移り、文字通り、閉店が終わりの始まりになる。ヨーカドーからダイイチへ、「アリオ札幌」の次の主役が3月に登場する。

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