苫小牧スーパー激戦!!新店「マックスバリュ」開店前日に「スーパーアークス」改装オープン

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 アークス(本社・札幌市中央区)グループのラルズ(同・同)は、苫小牧市の「ビッグハウス明野店」(明野新町5丁目18-27)を「スーパーアークス」に業態転換、きょう2024年7月18日、リニューアルオープンさせる。あす19日は、イオン北海道(本社・札幌市白石区)の新店「マックスバリュ苫小牧清水店」(清水町1丁目4-3)がオープンすることになっており、苫小牧市内のスーパー競争は、神経戦の様相も呈している。(写真は、今年2月に「ビッグハウス」から「スーパーアークス」に転換した苫小牧市内の「光洋店」)

「ビッグハウス明野店」から「スーパーアークス明野店」への改装によって、青果売り場には、近郊生産者による持ち込み野菜を揃えた「大地の直送便」コーナーを新設、カップサラダやカットサラダも豊富に品揃えする。水産売り場には、旬の魚を使用した自家製フライなど「おさかな食堂」を新設、まぐろコーナーでは「マルタ本まぐろ」を大きく展開、魚を使用した、サラダやおつまみといった即食品の品揃えも充実させる。

 食肉売り場では、地元苫小牧の「北雪牛」や「湧水豚」など銘柄肉を豊富に提供、厚真町の「あづまジンギスカン」といった地元・近郊メーカーの商品も品揃えする。また、デリカ売り場では、店内の鉄板で調理した「ラルズ流広島風お好み焼き」や「玉子焼き」を新たに用意、人気のローストビーフを使用した丼物や寿司、サラダも提供する。ベーカリー売り場には、タルトやシュークリームなど、店内調理スイーツを新展開、冷凍食品売り場もリーチインケースを導入して品揃えを増やす。

 オープン特別企画として地元苫小牧市で人気のベーグル店「アソシエベーグル」の商品を販売する。ラルズでは初のアソシエベーグル商品の取り扱い。ただ、販売開始は2024年7月20日(土)から。売り場面積は約660坪(約2179㎡)、営業時間は9時~21時、駐車台数は200台。ラルズが苫小牧市内で展開する「ビッグハウス」業態は、「明徳店」(明徳町2丁目3-1)の1店舗になる。

 ラルズが展開する苫小牧市内3店舗のうち、今年2月9日に「ビッグハウス」から転換した「光洋店」(光洋町1丁目12-12)に次いで2店舗目の「スーパーアークス」になるが、こうした業態転換は対イオン北海道、対コープさっぽろ(本部・札幌市西区)対策の一つ。とりわけ、苫小牧市内で、地域一番のシェアを持つイオン北海道への対抗意識は強い。

 今回の「スーパーアークス明野店」と商圏が重なる清水町には、明日19日、「マックスバリュ苫小牧清水店」が新規オープンする。ラルズは、「近くのライバル店には絶対負けない」という単純明快な戦略を実行する店舗力がある。改装オープン日を新店オープンの前日に持ってきたのは、市内の消費者やイオン北海道への明快なメッセージとなる。苫小牧市内の「マックスバリュ」は、以前ほど価格競争を仕掛けなくなったと言われる中、1日前に勝負を仕掛けてきた「スーパーアークス明野店」の神経戦は、どういう初動の結果をもたらすか。

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