アークス(本社・札幌市中央区)子会社のベルジョイス(同・岩手県盛岡市)は7月14日(木)、「ビッグハウス北上店」(同県北上市)を改装し、「スーパーアークス北上店」としてリニューアルオープンさせる。東北の「スーパーアークス」は3店舗目となる。「スーパーアークス」業態の店舗が東北でも増えていきそうだ。(写真は、ベルジョイスが運営する「スーパーアークス青山店」=アークス提供)

 ベルジョイスは、アークスグループの地域再編から2016年3月にベルプラス(本社・岩手県盛岡市)とジョイス(同・同)が合併して誕生した。ベルプラスのグループだったベル開発は、1987年に一物三価のまとめ買いの価格訴求を重視した「ビッグハウス」業態を開発したことで知られる。アークスの前身、旧ラルズ(本社・札幌市中央区)は、この業態を取り入れ、1994年4月15日にダイエー系だった旧西村の店舗を承継して「ビッグハウス太平店」(札幌市北区)をオープンさせた。その後、旧ラルズは11年間で33店舗の「ビッグハウス」をオープンさせて年商1000億円の売り上げを弾き出し、アークス誕生の原動力になった。 

 現ラルズは、2006年に「ビッグハウス」業態を進化させ、価格、健康志向、高齢者対応といった社会ニーズを取り込んだ「スーパーアークス」業態を開発。同社は、「ビッグハウス」のリニューアルに合わせて「スーパーアークス」への転換を順次行っている。現在は、ラルズが25店舗、道北アークス(本社・旭川市)が9店舗、道南ラルズ(同・函館市)が6店舗、道東アークス(同・北見市)が2店舗、福原(同・帯広市)が1店舗の計43店舗の「スーパーアークス」を展開している。

 ベルジョイスは、2020年11月19日に「ビッグハウス」から転換して東北1号となる「スーパーアークス矢巾店」(岩手県紫波郡矢巾町)をオープンさせ、2021年7月16日には「ビッグハウス青山店」(盛岡市)も「スーパーアークス」に転換した。今回、3店舗目となる「ビッグハウス」転換で生まれる「スーパーアークス北上店」は、デリカコーナーや冷凍食品コーナーの拡大、ベーカリーコーナーの新設、生鮮食品の品揃えを充実させる。売り場面積は約6742坪、駐車台数は350台。今後もベルジョイスの「ビッグハウス」店舗の転換で、「スーパーアークス」の店舗が増えていきそうだ。


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