北海道に本社を置く株式上場食品スーパーの2022年3月度売上高前年比は、商品値上がり前のまとめ買い需要やガソリン価格上昇に伴う買い物頻度減少に伴うまとめ買いなどで、各社とも既存店で前年を超え堅調に推移した。(写真は、3月9日にリニューアルした「東光ストア行啓通店」)
アークス(本社・札幌市中央区)傘下10社の3月度は、全店・既存店の売上高が前年同月比102・5%となり、2月度に続いて2ヵ月連続で前年を超えた。客数は全店が98・6%、既存店が98・7%、客単価は全店・既存店ともに103・9%となり、客数の前年割れが以前として続いているものの、客単価は2ヵ月連続の前年超えとなった。
北海道6社の売上高は、全店が103・4%、既存店が103・5%となり2ヵ月連続で前年を超えた。客数は全店、既存店ともに99・4%%、客単価は全店・既存店ともに104・1%だった。客単価は1月度から3ヵ月連続で前年超え。東北3社の売上高は、全店・既存店ともに102・1%となり2ヵ月連続の前年超え。客数は全店が98・1%、既存店が98・2%、客単価は全店・既存店ともに104・0%となり、2ヵ月連続で前年を超えた。
イオン北海道(本社・札幌市白石区)の3月度は、全店売上高が前年同月比102・2%、既存店売上高は103・4%になった。部門別では、衣料(レディース、服飾、キッズ、インナー、メンズ)が全店93・4%、既存店94・2%、食品(グロサリー、デイリー、農産、水産、畜産、デリカ、催事)は、全店が103・3%、既存店が104・7%。昨年11月から続いていた全店・既存店の前年割れは2月度で止まり、2ヵ月連続で前年を上回った。住居余暇(家電、文具、サイクル、携帯電話、ホームファッション、ヘルス&ビューティーケア)は全店が102・0%、既存店が103・0%になった。
ダイイチ(本社・帯広市)の3月度は、全店売上高が前年同月比110・3%、既存店売上高は106・3%になった。全店売上高は昨年5月から11ヵ月連続、既存店売上高は昨年12月から4ヵ月連続で前年比プラスになった。部門別では、青果110・5%、水産104・6%、畜産108・3%、惣菜114・5%、デイリー115・7%、一般食品109・2%、日用雑貨109・5%、その他103・5%だった。
北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の3月度は、既存店売上高が前年同月比99・9%となった。収益認識対応前の既存店売上高は101・7%。客数は96・1%、客単価は104・0%だった。客単価の前年超えは、昨年12月から4ヵ月連続になった。