北海道に本社を置く株式上場食品スーパーの2022年2月度売上高前年比は、大雪やコロナ禍の中で、まとめ買い傾向が一段と強まり、各社とも既存店で前年を超えるなど堅調に推移した。(写真は、「マックスバリュ北野店」)

 アークス(本社・札幌市中央区)傘下10社の2月度は、全店売上高が前年同月比101・7%、既存店ベースは101・3%になった。全店、既存店ともに2021年11月から前年割れが続いていたが、4ヵ月ぶりに前年を超えた。客数は全店が98・9%、既存店が98・5%、客単価は全店が102・9%、既存店が102・8%となり、客単価も4ヵ月ぶりの前年超えとなった。
 北海道6社の売上高は、全店が103・0%、既存店が102・5%。北海道も昨年11月から前年を割り込んでいたが、4ヵ月ぶりに前年をクリアした。客数は全店が99・4%、既存店が98・9%、客単価は全店・既存店ともに103・6%だった。客単価は1月度に次いで2ヵ月連続で前年超え。東北3社の売上高は、全店が100・3%、既存店が100・2%。こちらも11月の前年割れから4ヵ月ぶりに水面上に浮上した。客数は全店が98・3%、既存店が98・2%、客単価は全店・既存店ともに102・0%となり、2ヵ月ぶりに前年を超えた。

 イオン北海道(本社・札幌市白石区)の2月度は、全店売上高が前年同月比99・8%、既存店売上高は100・0%になった。全店ベースの前年割れは4ヵ月連続となったが、既存店は4ヵ月ぶりに前年並みになった。部門別では、衣料(レディース、服飾、キッズ、インナー、メンズ)が全店、既存店ともに83・1%、食品(グロサリー、デイリー、農産、水産、畜産、デリカ、催事)は、全店が102・0%、既存店が102・2%だった。昨年11月から続いていた全店・既存店の前年割れは3ヵ月で止まった。住居余暇(家電、文具、サイクル、携帯電話、ホームファッション、ヘルス&ビューティーケア)は全店、既存店ともに95・9%となり、1月度の100・6%から一転して前年を割り込んだ。

 ダイイチ(本社・帯広市)の2月度は、全店売上高が前年同月比107・8%、既存店売上高は103・8%になった。全店売上高は昨年5月から10ヵ月連続、既存店売上高は昨年12月から3ヵ月連続で前年比プラスになった。部門別では、青果104・4%、水産100・9%、畜産107・0%、惣菜111・3%、デイリー114・2%、一般食品108・0%、日用雑貨108・8%、その他100・4%だった。

 北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の2月度は、既存店売上高が前年同月比102・1%となり、昨年10月以来、4ヵ月ぶりの前年超えとなった。客数は96・1%、客単価は106・3%と大きく伸長した。客単価の前年超えは昨年12月から3ヵ月連続となった。


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