サッポロドラッグストアーやキャリアバンク、キムラ、日本ファシリティなど民間企業7社が来春から札幌市内でパークゴルフ場の運営に乗り出す。高齢化社会が進みパークゴルフを楽しむ人が増えていることから健康産業との関わりを深め将来のビジネスチャンスの糸口を見つけるのが狙い。29日には、同市北区篠路の現地で7社のトップが集まって試し打ちを行った。(写真はコースに集まった7社のトップたち。左からピーアールセンターの石崎高義専務、SPG山本会長、キャリアバンク佐藤良雄社長、サッポロドラッグストアー富山睦浩社長、キムラ木村勇市会長、日本ファシリティ対馬義彦社長、国策早坂有弘会長、SPG山本智彦氏。写真右はほぼ完成したコース)

 
 このパークゴルフ場は、札幌市北区篠路町福移のゴミ処理場の隣接地約8万1000㎡の市有地を利用したもの。市は公募でパークゴルフ場の造成、運営事業者を募り、サッポロドラッグストアーなど7社の連合体が受注し、昨年から造成工事を進めていた。

 
 連合体を構成しているのは、サッポロドラッグストアーのほか、キムラ、キャリアバンク、日本ファシリティ、ピーアールセンター、国策、SPGの7社。SPGはパークゴルフ用品の製造・販売やコース設計コンサルなどを行っている。今回のパークゴルフ場の企画、設計は国策が担当しSPGが監修した。

 
 コース名は、『札幌パークゴルフ倶楽部福移の杜コース』。市内最大級の72ホールで身障者なども楽しめるようにバリアフリーの18ホールも作った。
 芝を張ったコースはほぼ完成しており、29日には7社のトップが集まり実際にコースを回って植栽やバンカーの位置、芝の養生具合などの最終チェックをした。

 
 まもなくクラブハウスの建設が始まり、降雪前に完成させて冬明けの来年5月に全面オープンする予定。

 
 サッポロドラッグストアーの富山睦浩社長は、「高齢者が増えてこれからもパーク人口は増えていくだろう。例えばオムロンなどと組んでパークをしている時の肺活量が瞬時に分かるようにして健康を自分で管理できるような仕組みを考えたい」とパークゴルフ場運営に乗り出す理由を語っている。

 
 また、キムラの木村勇市会長は、「当社の大型ホームセンター(ジョイフルエーケー)では、パークゴルフ用品の販売コーナーを作っているし、来年からは当社の冠大会も実施してパークの市場を取り込みたい」と言う。

 
 上場企業を含めて札幌市内の有力企業がパークゴルフ場の運営に乗り出すのは初めて。高齢化社会を迎えてパークゴルフ市場の成長を見込み、今後も参入が続きそうだ。



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