札幌市中央区北5条西8丁目の旧伊藤義郎邸に住友不動産(本社・東京都新宿区)が建設している高さ100mの高級高層賃貸マンション。竣工まで1年を切った3月初めの段階で、地上21階まで建設されている。予定の30階まで残り9階、日に日に高さが目立つようになってきた。20180228_165030(写真は、地上21階まで建設されたラ・トゥール札幌伊藤ガーデン)

 明治期の札幌の原風景を残す伊藤義郎邸。百年以上に亘って伊藤家3代の邸宅があった場所に高層マンションの建設が進む。建設決定までは紆余曲折があった。札幌市の都市計画審議会での用途地域変更や邸宅の保存なども議論され、結局、邸宅の建っている場所のみを利用してマンションを建設、周囲の庭園は極力現状を維持する方向で決着がついた。

 住友不動産は、昨年5月に着工。マンション名は「ラ・トゥール札幌伊藤ガーデン」と個人名を冠している。庭園を含めた敷地面積は約4316坪(1万4245・12㎡)で、そのうち邸宅の建っていた約616坪(2034・04㎡)を使って鉄筋コンクリート造、地下1階、地上30階建ての高層マンションを建設中。延床面積は約1万2796坪(4万2229・76㎡)。高さは100mに限りなく近い99・990m。

 伊藤氏が区分所有する部屋を含めて総戸数は337戸。間取りは2LDK、3LDKで面積は18坪(60・84㎡)から29坪(95・72㎡)。「ラ・トゥール」シリーズは、住友不動産がこれまで東京都心の一等地で展開してきた国内最高品質の高級賃貸マンション。現在、都心で20棟、約2800戸を供給しており、「札幌伊藤ガーデン」は東京以外では初の物件。

 平均賃料は約60万円で東京では企業経営者、外資系企業の駐在役員、各界著名人など世界のVIPたちが住んでいる。ここ札幌の北5条手稲通に面した伊藤邸の門柱の後ろでは、マンションが日に日に背を伸ばしている。竣工は2019年1月、入居開始は同年3月。伊藤家の冠がついたマンションは札幌のマチでどんな年輪を刻んでいくのだろう。
 


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