道の大規模集客施設の立地に関するガイドラインに基づき出店計画書が提出されていた仮称・月寒東ショッピングセンター(札幌市豊平区月寒東)の住民への説明会が29日、北翔クロテック月寒ドームで開かれた。計画では敷地面積約3万5000㎡の土地に物販店舗3棟(延床面積1万9300㎡)を建設する。大型専門店や食品スーパーを誘致することになっているが、建物設置者の日本エステート田口敏明常務は「現在、交渉中」として具体的な進出先は決まっていないとしている。(写真は、出店予定地)
 
 周辺住民への説明会は午後6時40分から約40分間行われ、建物設置に関わるコムリサーチ大村俊之氏が出店計画と地域貢献計画の概要を集まった約60人に説明。
 
 出店場所は、月寒東4条11丁目と5条13丁目の道道西野白石線を挟んだ北翔クロテックドームの向い側で、八紘学園の所有地。 
 
 計画では同学園から日本エステートが土地を借りて建物を建設、リースバック形態で出店企業に賃貸する。
 
 物販A棟は2階建てで1階部分は駐車場、2階店舗は約1万1000㎡の大型専門店、物販B棟は平屋の約3000㎡で食品スーパー、それに約700㎡の物販C棟から構成される。
 
 住民からは、「建物が設置される場所は風致地区に指定されている部分もあるため、木や緑保全はどうなっているのか」という質問や建物の高さ、搬入車両による騒音問題、生活道路であり通学路にもなっている部分の安全確保、物販店舗がパチンコ店になることはないのかなど意見や要望も出された。
 
 出店する核テナントやその他のテナントも交渉中で未定の段階だが7~8社と交渉中としている。
 
 今後の出店スケジュールは、7月下旬大店立地法届出、8月上旬開発行為申請、建築確認申請、9月下旬建築工事着手、2013年3月下旬開店となっている。
 このため、5月中には具体的な出店企業が決まることになる。
 
  開発主体の日本エステートは、ムラオカ食品の子会社。これまでビルや家屋の不動産仲介を行っていたが、今回初めて大規模商業施設を手がけることになった。


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