P1080106DSC_3397IMG_8689 JR北海道の坂本眞一相談役(元社長)の死去によって空席となっている公益社団法人北海道観光振興機構の会長ポストに、道副知事の山谷吉宏や元副知事で北海道空港社長の山本邦彦氏、元北洋銀行常務で札幌振興公社社長の星野尚夫氏の3人が候補に浮上している。同機構には会長職を代行する規定がないため、会長が行うことになっている予算決済などができない状態で早期の新会長就任が迫られている。(写真は、左から山谷副知事、山本道空港社長、星野札幌観光協会会長)
 
 道観光振興機構は、戦後発足した道観光連盟の流れを汲みつつ、民間の活力を最大限に利用する目的で2008年に発足したオール北海道で観光振興を図る団体。市町村や地域の観光協会、団体や民間企業、ホテルなど賛助会員も含めると約430組織が会員になっている。
 
 JR北海道の坂本相談役は、08年の発足当初から会長を務めていた。坂本氏の死去に伴って会長ポストは空席となって2週間が経過したが、会長代行の制度が定款に定められていないため会長不在の状態が現在も続いている。
 
 同機構には、道から活動補助金として年間5億円程度が支出されており予算時期を控えて会長空席ではこうした補助金受け入れもままならない状況。そうした中で、候補として挙がっているのが副知事の山谷氏、道空港社長で副知事OBの山本氏、北洋銀元常務で札幌振興公社社長の星野氏の3人。
 
 山谷氏が候補として挙がっているのは、総会が行われる6月まで暫定的に会長代行の役割を担ってもらおうという声があるため。また、山本氏は新千歳空港ターミナルビルを運営する第3セクター会社のトップで中立的な立場から観光振興の旗振り役に適任と言う声があるためだ。ただ、同機構は、官から民への流れの中から発足した経緯があって現副知事や元副知事がトップに就くことに対して同機構内にも異論がある。
 
 一方、星野氏は現在、一般社団法人札幌観光協会の会長を務め、同機構の副会長でもあることから「会長は民から」の声に推され白羽の矢が立っている。ただ、星野氏は旧拓銀から北洋銀に転じた経緯があり、仮に同機構会長職に就くと北洋銀出身者が道商工会議所連合会や道経済同友会など3つの経済団体トップを務めることになり、北洋の露出度が高まってしまう懸念もある。
 
 6月までの山谷“暫定会長”は最も濃い線だが、その後の“本格会長”は、同機構内の世論の趨勢によって山本、星野両氏のどちらかで決着しそうだ。