カナダ政府札幌通商事務所とカナダ大使館の主催による「カナダ・プレミアムワイン・テイスティング」が17日、札幌市中央区のホテルモントレ札幌で開催された。真冬に完熟させたブドウを収穫して作るアイスワインなどカナダのワインを普及させるためのイベントで、料飲店関係者など約60人が参加した。IMG_1956 (2)
IMG_1960 (2)(写真上から、挨拶する在札幌カナダ名誉領事の井原慶児氏、日本ソムリエ協会北海道支部長の大和保仁氏)

 札幌で開催されるカナダワインのテイスティングは今年で4回目。1994年のNAFTA(北米自由貿易協定)を契機に、カナダはブドウの品種を切り替えたことなどから一気に品質が向上、世界的にも注目されるワイン生産国になっている。
 今回のテイスティングに参加したオンタリオ州のワイン醸造者組合会長ブライアン・シュミット氏は、「今回はブリティッシュコロンビア州、オンタリオ州、ケベック州の3つのワインを用意した。アイスワインは日本の皆様に非常に親しんでもらったので他の国の人たちにもきっと喜んでもらえると確信した。是非、テーブルワインも味わってほしい」と挨拶した。
IMG_1964 (2)(写真は、カナダワインについて説明するオンタリオワイン醸造者組合会長のブライアン・シュミット氏)

 来賓として参加した日本ソムリエ協会北海道支部長の大和保仁氏は、「酸味があって飲みごたえもしっかりしている。バランスの良さは、北海道の食材にすごくマッチするのではないか。カナダワインの良さをもっと伝えていきたい」と述べた。出品されたワインは、3州25のワイナリーで生産された47銘柄。参加者たちは思い思いにワインを味わっていた。

 在札幌カナダ名誉領事の井原慶児氏(井原水産社長)は、「1990年代になってからカナダワインは飛躍的に品質が良くなって、レベルが毎年上がっている。カナダ国内でたくさん飲まれているので輸出量が限られていて、札幌ではまだ用意している料飲店が少ないが、私はエゾシカ料理ととてもマッチすると思う。北海道とカナダのワイン産地は気候がよく似ているで、ワイナリー同士で交流が深まれば良いと思う」と話していた。



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