旧NHK札幌放送局元野幌送信所など6300坪、拓豊開発グループが契約候補者に

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 江別市は、公募型プロポーザルで売却する同市大麻北町の旧NHK札幌放送局元野幌送信所を含めたはやぶさ運動広場(大麻北町520-2ほか)の契約候補者を、札幌の拓豊開発(札幌市中央区)グループに決めた。同グループは、2023年10月にも宅地造成を行い、2024年1月から約60戸の戸建て住宅用地として販売する予定。(写真は、旧NHK札幌放送局元野幌送信所)

 江別市が売却を決めたのは、約6354坪(2万969・62㎡)。ここには、現在も旧NHK札幌放送局元野幌送信所が建っている。同送信所は、1957年に11月に完成、建物から離れた場所には、高さ160mのアンテナがあって、そこからラジオの電波を発信していた。1978年に全国的にラジオの周波数が変更になり、それを機に同送信所は江別市江別太に移転。役割を終えた旧送信所一帯の土地を江別市が1980年に取得した。

 円形の建物は、江別市郷土資料館文化財整理室として利用、アンテナが立っていた土地周辺は、はやぶさ運動広場として少年野球場、テニスコート、ゲートボール場が整備された。しかし、老朽化により、文化財整理室は旧角山小学校に移転、少年野球場なども2021年12月に都市と農村の交流センターえみくる(美原1445)敷地内に移転した。

 市は、2022年9月から建物の解体条件付きで公募型プロポーザルを実施、土地売却を進めてきた。3社の応募の中から、このほど決まった契約候補者は、拓豊開発のほか拓殖設計(札幌市中央区)、みらいレーベン(同市豊平区)のグループ。みらいレーベンは、企業主導型保育事業所を運営する企業。市は拓豊開発グループと売却に向けて協議を進める。最低売却価格は1億3000万円。

 正式契約に至れば、旧NHK札幌放送局元野幌送信所の解体やはやぶさ運動広場の造成が行われ、約60戸の宅地と約300坪(約1000㎡)の公園が整備される。

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