札幌ススキノ「ラフィラ」跡の札幌市中央区南4条西4丁目1番1で高さ78mの仮称「札幌すすきの駅前複合開発計画」が進んでいるが、その施設コンセプトが『札幌の街に「あそびば」を~昼も眠らない街ススキノへ』に決定した。施設コンセプトに基づき、複合商業ゾーンのテナント募集を開始、2022年4月8日(金)と9日(土)に出店者募集説明会を開催する。(画像は仮称「札幌すすきの駅前複合開発計画」の外観イメージ=ススキノ交差点北東側から)

 仮称「札幌すすきの駅前複合開発計画」、東急不動産(本社・東京都渋谷区)、竹中工務店(同・大阪市中央区)、イトーヨーカ堂(同・東京都千代田区)、アインファーマシーズ(同・札幌市白石区)、キタデン(同・同市中央区)が建築主となって進めている。建物は、地下2階地上18階建て。地下2階にイトーヨーカ堂の食品スーパー、地下1階は北海道の良質な食材など幅広い品揃えのマルシェとして市民や近隣飲食店の日常ニーズに対応する。1階はアインファーマシーズのコスメ&ドラッグストアと路面飲食店、2階は体験価値を重視した物販・サービス店舗、3階と4階は飲食店の集積形態としてフードホールや横丁を導入、吹き抜け空間のあるメゾネット区画ではエンターテインメントの提供も予定している。5~7階はTOHOシネマズ(本社・東京都千代田区)による10スクリーン、約1800席のシネマコンプレックス、7~18階には東急ホテルズ(同・同都渋谷区)による約407室のホテルが入居する予定。

 建物の上層部と低層部にアクセントとしてガラスカーテンウォールを取り入れ、ススキノ交差点に向けて開かれたイベントを開催できる屋外広場を設置、賑わいを施設内外に発信する工夫を行う。そうした多様なコンテンツを盛り込んだ施設のコンセプトに決定したのが、『札幌の街に「あそびば」を~昼も眠らない街ススキノへ』。夜間利用の比率が高いススキノで、昼間の時間帯も含めて一日中過ごすことができる場をつくり出すことが同施設の役割としており、街で「あそぶ人」を増やし、街の賑わいを生み出してススキノの新しい価値を創造することを目指す。

 施設のメインターゲット層は、「札幌に生活圏を置く人々」で、「地元の人たちが集まる場」として認知を図っていくことで、札幌を訪れる観光客も遊びに来たくなる施設を目指す。敷地面積約1562坪(約5157㎡)、建築面積約1431坪(約4725㎡)、延べ床面積約1万6175坪(約5万3378㎡)。設計、施工は竹中工務店。竣工・開業は2023年秋。なお、募集説明会はオンライン開催のほか札幌市教育文会館(札幌市中央区)4階講堂でも行う。


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