ススキノラフィラ跡に2023年秋に開業する複合施設の名称が「COCONO SUSUKINO」(ココノ ススキノ)に決まったことを受け、施設の全貌が明らかになった。これまでは、JR札幌駅南口に代表されるように北高南低の商業集積だったが、「COCONO SUSUKINO」は新しいランドマークとしてススキノの新時代を牽引、南の商業施設が厚みを増していく契機になりそう。(画像は、2~3階の屋外広場「COCONO TERRACE(ココノ テラス)」のイメージ)

「COCONO」には、場所を意味する「此処(ここ)」と、多様性の「個々(ここ)」の2つの意味が込められており、一人でも大勢でも、訪れる人が自分らしく楽しめる居場所になるという施設の意志も表現している。施設コンセプトは、「札幌の街に『あそびば』を~昼も眠らない街ススキノへ~」。夜の歓楽街としての賑わいがあるススキノに、昼の賑わいも創出して、一日中楽しめる「あそびば」を発信しようというもの。

 地下2階は食品スーパーの「ダイイチ」、地下1階は道内で親しまれている個性豊かな店舗を中心にした「COCONO MARCHE(ココノ マルシェ)」。1階はススキノラフィラにも入っていたアインファーマシーズのコスメ&ドラッグストアやアクセサリー・雑貨など物販店舗のほか、施設の顔となる飲食店が揃う。また、市電やバスなどの利用客のための交通待合広場も完備する。

 2階は物販店舗と美容系・リフレッシュ系のサービス店舗、2~3階の屋外広場「COCONO TERRACE(ココノ テラス)」もある。3階には、ススキノで希少な飲食店の集積として「COCONO FOODHALL(ココノ フードホール)」、4階には「COCONO横丁」を導入。3~4階にはアミューズメント「GiGO」が誕生、クレーンゲームや体感ゲームなどのほか、秋葉原、池袋など限定エリアで展開してきた「GiGOのたい焼き」が北海道に初上陸する。

 5~6階は、TOHOシネマズ(本社・東京都千代田区)による北海道内初の直営劇場で、「プレミアムシアター」、「轟音シアター」など最新の特徴的なシアターの導入が予定されている。7~18階は、東急ホテルズ&リゾーツ(同・同都渋谷区)の新しいライフスタイルホテル「SAPPORO STREAM HOTEL」が入る。

 外壁上部には、北海道最大の屋外広告掲示板(北面3枠縦32m×横13mの約400㎡、東面3枠縦32m×横8mの約250㎡)のほか、その下部には同じく道内最大のデジタルサイネージ(縦26m×横9m)も設置する。

 敷地面積約1562坪(約5157㎡)、建築面積約1431坪(約4725㎡)、地下2階、地上18階建て、延べ床面積約1万6072坪(約5万3038㎡)、建物の高さは約79m、駐車場の収容台数は荷捌き用を含めて71台、設計、施工は竹中工務店(本社・大阪市中央区)、建築主は東急不動産(同・東京都渋谷区)、竹中工務店、イトーヨーカ堂(同・東京都千代田区)、アインファーマシーズ(同・札幌市白石区)、キタデン(同・同市中央区)の5社。


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