東急グループのじょうてつ(本社・札幌市白石区)は、JR札幌駅北口でテナントビルの建設を始める。同社初のテナントビルで、これを機にテナントビル事業に進出、収益力強化に繋げる。(写真は、じょうてつが建設を計画しているテナントビル用地)

 じょうてつは、定山渓鉄道の流れを汲む東急グループの企業で、バス事業と分譲マンション、賃貸マンションなどの不動産事業を手掛けている。これまでテナントビルを手掛けていなかったが、札幌駅北口の自社所有地の有効利用を図るためテナントビル建設を進めることにした。

 建設場所は、札幌市北区北6条西4丁目2—7ほかで札幌駅西コンコース北口からすぐのエリア。1972年5月1日に営業をスタートし、2021年6月30日に50年間の営業を終了した「ニッポンレンタカー札幌駅北口営業所」の跡地を利用する。これまで、土地を賃貸していたが、賃貸期間終了を機に自社利用することにした。現在、「ニッポンレンタカー札幌駅北口営業所」の店舗解体工事が行われている。解体は、東急建設(本社・東京都渋谷区)札幌支店(札幌市中央区)が行っており、7月末に終了する。

 跡地に建設されるテナントビルは、敷地面積約150坪(498・04㎡)で、そのうち約124坪(412・15㎡)を建築面積として使い、鉄骨造の地下1階、地上8階建て。延べ床面積は約1020坪(3369・23㎡)、建物の高さは31・80m。設計、監理はスカイ・サイト(札幌市中央区)、施工は未定。着工は8月頃で竣工は22年8月を予定している。じょうてつでは、「自社所有地の高度利用の一環としてテナントビル建設を決めた。今後、物件によってテナントビル建設も視野に入れたい」(不動産事業部)と話している。



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