JR札幌駅から近い札幌東区北6条東2丁目から東4丁目まで3街区で形成されている企業団地を運営する、協同組合札幌総合卸センターによって建設が進められていた新卸センタービルが12月に竣工する。愛称は『de AUNE(デ・アウネ)』。東2~3丁目にある既存ビルは取り壊れされて売却、高層マンションや病院の建設が計画されている。
(写真は、12月に竣工する新卸センタービル『de AUNE』=上と1階の「セイコーマート デ・アウネさっぽろ店」の出店場所)

 協同組合札幌総合卸センターは、1966年から中小企業高度化資金の店舗等集団化事業として二次にわたって整備された卸業などを中心とした中小企業団地。東2~4丁目の3街区に計8棟の建物が並び当初は35社が参加していた。現在は住宅用・ビル用資材のキムラや医療機器・病院設備の竹山、日用雑貨・化粧品のあらた、靴・履物のダテハキなど24社が加盟している。
 
 8棟の建物群は、建築後50年以上が経過して設備老朽化や耐震問題があったため、同センターは東4丁目街区にあった既存ビルを解体、2~4街区の機能を集約したビル建設を昨年から進めてきた。

 12月に竣工する新卸センタービルは、敷地面積約2830坪(9339・13㎡)、建築面積約872坪(2880・32㎡)で鉄骨造一部鉄筋コンクリート造の13階建て。延べ床面積約5696坪(1万8800㎡)のオフィス棟と直結する約566坪(1870㎡)の物流倉庫棟で構成されている。設計、監理はドーコン(本社・札幌市厚別区)、施工は岩田地崎建設(同・同市中央区)、事業費は約50億円。

 新卸センタービル1階にはコンビニエンスストア「セイコーマート デ・アウネさっぽろ店」が12月18日にオープンするほかビル内には貸展示場、貸会議室など交流機能も備える。

 同センターが所有している東2~3街区は売却され、京阪電鉄不動産(同・大阪市中央区)や大京(同・東京都渋谷区)、ミサワホーム北海道(同・札幌市白石区)が高層マンション、ベルーナ(同・埼玉県上尾市)がホテル、社会医療法人社団カレスサッポロ(本部・札幌市中央区)が新病院をそれぞれ建設する予定になっている。



26人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。