協同組合札幌総合卸センターが、札幌市東区北6条東4丁目街区で新卸センタービルの整備を開始した。同街区にある既存のセンター施設をまず解体、その後13階建て高さ約60mの新センターを建設する。竣工は2020年4月末。IMG_1718(写真は、新卸センタービルが建設される北6東4街区)

 協同組合札幌総合卸センターは、1966年に加盟35社で設立され、JR札幌駅の北東方向にある北6東2~4の街区に低層オフィスビルや共用の会館を建設して加盟各社が事業を始めた。
 3街区には、住宅資材のキムラや文具事務用品のパイロットコーポレーション、理化学機械の早坂理工、靴・履物のダテハキなど、現在は30社が事務所を置いている。いずれの施設も築40年以上経過していることから、協同組合では3街区に施設を東4の1街区に集約、東2、東3の街区は民間に売却する方向で再整備をスタートさせた。既に東2、東3街区の売却先は内定しているが現時点では非公表。

 東4街区に建設する新卸センタービルは、敷地面積約2830坪(9339・13㎡のうち約872坪(2880・32㎡)を使って鉄骨造一部鉄筋コンクリート造の13階建てで、延床面積は約6277坪(2万717・09㎡)、ビルの高さは58m強になる。

 まず、6月末から既存施設の解体工事を始めて1年後から新センタービルの建設に着手する。設計、監理はドーコン(本社・札幌市厚別区)、施工は岩田地崎建設(同・札幌市中央区)。事業費は約50億円。

 札幌卸総合センターは、建て替えにあたり国の施策である団地再整備の高度化資金を利用しなかった。20年間、0・45%の固定金利だが、利用には期間を区切って整備しなければならないことや道内で利用するには、道議会の承認が必要などハードルが高かったため。



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