苫小牧市内や札幌市、江別市、千歳市、北広島市、芦別市に食品スーパー「フードD365」を12店舗展開する豊月(本部・苫小牧市)は、建て替えを進めている「見山店」(苫小牧市見山町2丁目3ー4)を10月8日(木)にオープンさせる。(写真は、オープンに向け建設が進んでいる「フートDエクスプレス見山店」)

 建て替え新店舗の名称は、「フードDエクスプレス見山店」で、「エクスプレス」という冠を付けた。同社の豊岡憲治社長は、「エクスプレスには速いという意味もあるが、元々は表に出す、表現するという意味。今度の店舗にエクスプレスを付けたのは、フードDの鮮度の良さ、品質の良い店を表現するため」と説明している。

 豊月は、戦後樺太から引き揚げてきた憲治社長の両親が芦別市で始めた和菓子屋がルーツ。その後、商店に衣替えし、本格的にスーパー事業に参入したのは、憲治社長が地場食品卸、古谷を退職した27歳の頃。当時人口増が進んでいた苫小牧市に「見山店」を1973年に出店したのがその始まりだった。「見山店」は、豊月のスーパー事業の出発点といえる店舗。

 10年ほど前から、建て替えに向けて店舗周辺の土地取得を継続的に進め、店舗拡大の見通しが立ったことから約50年ぶりの建て替えに踏み切った。1号店の建て替えについて、憲治社長は特別な感慨を表に出さないが、「事業承継の布石になるように着実に利益が見込める店舗にしたい」と静かに語る。新店舗「フードDエクスプレス見山店」の店舗面積は、旧店舗の1・5倍、約500坪で2017年10月5日に建て替えた「双葉店」(苫小牧市双葉町2丁目18ー1)と同じ面積で、駐車台数も約80台とほぼ同じ。

 数年後には年間売上高15億円を計画、そのタイミングで「OASIS店」(同市澄川町1丁目2ー11)を建て替え増床する予定で、現在は同店周辺の土地取得を進めている。


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