苫小牧市や札幌市、江別市などで食品スーパー「フードD」を展開する豊月(本社・芦別市、本部・苫小牧市)は8日、「フードDエクスプレス見山店」(苫小牧市見山町2丁目3ー4)をオープンさせた。1973年に建設した店舗を建て替え増床したもので、売り場面積は以前に比べて1・5倍の約500坪になり、商品アイテムが増えて買い物客の利便性が高まった。(写真は、増床建て替えオープンした「フードDエクスプレス見山店」)
(写真は、青果コーナー※店内写真はいずれも許可を得て撮影しています)

 店内の水産コーナーとデリカコーナーは、調理風景が見えるオープンキッチンでライブ感を味わえるようにしたほか、各コーナーには手作りの大型POP(店頭のプロモーション広告)を多数貼り出し、商品説明や食べ方などをアピールしている。

 ゴンドラの通路側各エンドには、同社が加盟している共同仕入れ会社、CGC(本部・東京都新宿区)のグローサリー系PB(プライベートブランド)商品が「いち押し商品」として整然と陳列され、各売り場やレジ前には陳列什器のジャンブルケースを置き、菓子類の購買機会を増やした。デリカコーナーでは、日本唐揚協会主催の「からあげグランプリ」金賞受賞店、鶏から屋(苫小牧市)のレシピを元にした「豊月ザンギ」や「大阪王将コーナー」を設けた。

(写真は、水産コーナー=上とデリカコーナー)

 豊月の店舗は、青果、水産、精肉、惣菜など生鮮商品の比率が高いのが特徴で、今度の店舗でも「生鮮比率を55%程度まで高め、生鮮中心のスーパーとして差別化、生き残りを目指す」(豊岡憲治社長)と言う。

 苫小牧市内では、スーパーの新規出店が続き、激しい競争環境にある。豊月は市内では4店舗を展開しており、市内北部を東西に走る生活道路の環状線沿いに今回の店舗を含めて3店舗を展開している。「旧店舗は半世紀の歴史があり地域住民の利用も多かった。建て替え新店でこうした人たちの需要に応えるほか、車通勤の人たちが立ち寄りやすい店舗として、数年後には売上高15億円を目指したい」(豊岡社長)としている。


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