「もう一度このシャッターが上がってほしい」ーー多くの札幌市民が再オープンを願っているのが、ススキノにある商業施設「ススキノラフィラ」(南4西4)。5月17日(日)の最終営業日に向けて閉店カウントダウンが始まっているラフィラだか、現在は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため臨時休業中。休業は5月6日までとなっているものの、緊急事態宣言が1ヵ月延長されるのはほぼ確実。シャッターが再び上がることなく閉店を迎えるのだろうか。(写真は、臨時休業中の「ススキノラフィラ」)

「ラフィラ」は5月17日の閉店に向け、今年1月2日から最後の「初売り」となる「閉店セール第1弾」を開始。3月からは第2弾、4月からはファイナルの「閉店セール」が行われていた。そこに襲ってきたのが新型コロナウイルスの感染拡大。4月17日には政府が緊急事態宣言を全国に拡大、北海道は「特定警戒都道府県」になったことで「ラフィラ」も25日から5月6日まで地下1階の「イトーヨーカドーすすきの店」を除いて、全館臨時休業に入った。

 しかし、緊急事態宣言下でも新型コロナの猛威は続き、政府は同宣言を5月末まで延長することがほぼ確実になってきた。そうなれば、大型商業施設の多くが想定していた7日からの営業再開も難しくなってくる。

「ラフィラ」のテナントの中には、新型コロナによる影響を織り込んで早めに閉店するところもあり、既に飲食、物販を中心に42テナントが閉店。それでも残っている多くのテナントは営業を再開した上で、最後の日を迎えたいと望んでいることだろう。市民の多くも最後の別れを感謝と拍手で送りたいと願っている。

 コロナで異例の別れを余儀なくされたのは、札沼線の最終運行がある。当初のラストランは2回前倒しされ、結局ラストランは叶わず、平常運行が最終運行になってしまった。「ラフィラ」でもコロナの非情が繰り返されるのだろうか。



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