大和ハウス工業(本社・大阪市北区)は12月1日(日)、JR函館駅前に複合商業施設「HAKOVIVA(ハコビバ)」(若松町12ー8)をオープンさせる。客室数261室のホテルと19の店舗などからなる地上11階建ての複合商業施設で防災医療拠点の機能も併せ持つ。(写真は、12月1日にオープンする複合商業施設「HAKOVIVA」)

「HAKOVIVA」は函館独自の和洋折衷建築物を取り入れた外観で「和」「洋」「クラシック」「モダン」を組み合わせ、函館の街並みと調和するように配慮されている。3つのエリアに分かれ、ホテル棟が「ステーションサイド」、店舗等が「スクエアサイド」、カフェ棟が「ゲートサイド」。施設中央にはシンボルツリー(ヒムロスギ)を設置、函館市民や観光客の交流を目的とした「ハコビバスクエア」を設け、函館駅前広場や周辺と連携したイベントを開催できるようにしている。

「ステーションサイド」のホテルは「ラ・ジェント・ステイ函館駅前」(ABアコモが運営)で、グループでの宿泊にも対応できるよう4人が宿泊できるデラックスファミリーツイン(16室)や函館の海を眺望できるプレミアムツイン(6室)など多彩な客室がある。4室は家具・家電付きのサービスアパートメントとしてインバウンドの長期滞在型観光にも対応する。天然温泉の大浴場のほか道南食材を使ったレストラン、バーもある。

「スクエアサイド」の1階には昭和の函館の街並みを再現した「函館駅前横丁」を設けた。ジンギスカンやミニたい焼き、寿司・和食、タピオカドリンク、油そばなどの飲食店のほか水産加工品、菓子などの物販店が入る。2階には初心者からアスリートまで利用できるフィットネスクラブ「ゴールドジム」が北海道2店舗目として出店する。

「HAKOVIVA」は、災害時にER(エマージェンシーレスポンス=都市災害時に近隣住民の災害対策本部の役割を果たす機能)の役割を持たせた施設。大和ハウスが手掛ける施設としては札幌に次ぐ2棟目のER施設。災害時には避難スペースとしての利用や設備機器の活用、備蓄物資を提供できる。
 ホテルの宿泊人数は年間約13万人、商業施設の来場者は年間約150万人を目標にしている。


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