北洋銀行(本店・札幌市中央区)は、2023年12月19日に開催した取締役会で、2024年4月1日(月)付で津山博恒(ひろのぶ)常務(55)を頭取に昇格させる人事を決めた。安田光春頭取(64)は、代表権のない会長に退く。(写真は、2024年度入行者の内定式に参加した津山博恒常務=左端)

 北洋銀行は、高向巌頭取時代から「頭取在任6年間」が慣習化している。高向氏の後任だった横内龍三氏、その後の石井純二氏、そして安田氏もこの流れを踏襲した。安田氏は日銀出身の高向氏、横内氏、旧北海道拓殖銀行出身の石井氏と続いた中で、旧北洋相互銀行出身のプロパー頭取として注目された。安田氏は58歳で頭取に就任しており、前任頭取らと比べて若い年齢で頭取に就いたため、6年間を超えて続けるのではないかという見方もあったが、歴代頭取に倣った。

 新たに頭取に就く津山氏は旧拓銀出身。1968年2月生まれ、北海道出身。1991年3月横浜市立大学商学部卒、同年拓銀入行。1998年11月北洋銀行入行、2012年10月経営企画部管理役、2014年6月新川中央支店長、2016年4月経営企画部経営企画課長、2017年4月経営企画部副部長、2018年4月経営企画部担当部長、2019年4月執行役員経営企画部長、2020年4月執行役員本店営業部副店長、2021年6月常務執行役員帯広中央支店長兼帯広西支店長兼帯広南支店長、2023年6月常務取締役(現職)。

 北洋銀行は、2人代表制を採用しているが、会長に退く安田氏が代表権を持たないため、新たに選任される可能性が高い副頭取が代表権を持つことになりそう。なお、同行は、石井純二顧問(72)が2024年3月31日(日)付で退任する人事も合わせて発表した。


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