日本ハム(本社・大阪市北区)が100%出資する日本ハム北海道ファクトリー(同・旭川市)が、旭川市内の動物園通り産業団地(22・7ha)内に本社機能を持つ新工場を建設することを決めた。旭川市が分譲中の旭山動物園通りに面する約5万㎡を約5億円で取得した。(写真は、西川将人旭川市長=左と握手する道浦卓二日本ハム北海道ファクトリー社長)

 同社は現在、市内旭神町に本社と工場がある。主力商品のシャウエッセンや彩りキッチンロースベーコン、豊潤ウインナーなどを中心に年間約4200t(2018年3月実績)を生産、販売額は約42億円(同)。工場は、1961年6月に建設されている。

 19日に旭川市役所で行われた記者会見で、道浦卓二社長は「築57年を経過した現工場の老朽化と生産拡大を目指して新工場を建設することにした。旭川は北海道の中心であることから、道内各地からの原料供給に物流の優位性がある。道産原料を使用した高付加価値商品の製造を目指し、皆さんに愛され、選び続けていただける商品を生産する工場経営を目指す」と語った。

 西川将人市長は、「産業団地は食関連の企業誘致に力を入れている。日本ハムに進出していただけることになり、誘致に弾みがつく。今後、日本ハムとともに食産業と食文化の発展に取り組んでいきたい。動物園通りは車の往来も多く、直販店を作っていだだくこともお願いしたい」と期待を込めた。

 新工場の規模は、敷地面積約1万5151坪(約5万㎡)、建築面積約3787坪(約1万2500㎡)、製造能力は年間5000t。着工予定は2020年4月、竣工予定は21年5月。工場内には一般通路も設置して工場見学を受け入れる。同団地への進出が決まったのは弁当製造の弁釜(札幌)旭川工場に続き2番目。



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