札証年間功労賞に「エコノス」「北の達人コーポレーション」「健康コーポレーション」の3社

経済総合

 札幌証券取引所は、2015年の「年間功労賞」に「エコノス」(本社・札幌市白石区)、「北の達人コーポレーション」(同・同市北区)、「健康コーポレーション」(同・東京都新宿区)の3社を選定、28日に表彰式を行った。IMG_1558IMG_1561(写真上はエコノス長谷川勝也社長=右と小池善明理事長。写真下は北の達人コーポレーション木下勝寿社長=右と小池理事長)

 年間功労賞は札証に上場している57社(うち重複42社)の中から年間を通じての業績、市場や地域への貢献度など16項目で評価するもので、15年は「異なる企業の特色を出した3社に贈ることにした」(小池善明札証理事長)。
 エコノスは、15年6月にアンビシャス市場に上場。創業は1964年で創業51年目に2代目の長谷川勝也社長が上場に持ち込んだが、事業内容は創業時の家電販売から本、オーディオ、テレビ、衣料品などのリユース店舗のフランチャイズ(FC)事業、二酸化炭素削減の低炭素事業に転換している。アンビシャス市場は市場改革で新興企業だけなく安定成長している老舗企業も対象になっており、同社は新生アンビシャスの第一号企業。「地元貢献の新人賞」(小池理事長)として選定された。
 
 北の達人コーポレーションは、アンビシャス市場から本則市場、東証2部、東証1部と4年連続で市場をステップアップ。札証は東証へのステップアップ市場の役割を果たすことも掲げており、「札証の使命を具体化したステップアップ功労賞」(同)として選ばれた。
 健康コーポレーションは、2006年5月にアンビシャス市場に上場、中国や米国に進出するなどグローバルに展開。昨年の株式売買高は一昨年比9倍に増え、札証全体の売買高の大半を占める。また、時価総額も900億円で全国の新興企業の中でもトップクラス。子会社3社が東証に逆上場するなど「新しい企業統治の形を示した新興企業賞」(同)に当たるとされた。
 
 健康コーポレーションの瀬戸健社長は飛行機が機材繰りで欠航したため欠席、エコノス長谷川社長と北の達人コーポレーションの木下勝寿社長が小池理事長から記念の盾をそれぞれ受け取った。その後、2人は今年から用意された札証の鐘を鳴らして受賞を祝った。
 
 長谷川社長は、「アンビシャス上場は当社成長戦略のスタートという位置づけ。北の達人コーポレーションや業界ナンバーワンのアインホールディングスを手本に環境エコの総合商社として次のステップを目指したい」と挨拶した。また、木下社長は、「4年連続ステップアップの当社の成長が北海道全体に波及効果を与え、上場を目指す企業が増えていると聞くのは嬉しい。自社の成長だけでなく今後も北海道の成長に向けて波及効果を広げていきたい」と話した。
 なお、北の達人コーポレーションの年間功労賞受賞は13年、14年に続き3回目、健康コーポレーションは昨年に続く2回目の受賞になった。

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