「ホテルビスタ」民事再生でも運営は継続、札幌2ヵ所展開

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「ホテルビスタ」を全国で18ヵ所展開しているビスタホテルマネジメント(本社・東京都千代田区)は、11日に東京地裁に民事再生法適用の手続き開始の申し立てを行った。負債総額は約37億円。ホテルの運営は継続する。(写真は、「ホテルビスタ札幌中島公園」)

 ビスタホテルマネジメントは、「ホテルビスタ」を運営していたサン・ビスタの流れを汲むユニ・アジアグループ(シンガポール)のグループ会社で2006年に設立された。全国で19ホテルを展開、2019年12月期は71億1400万円の売り上げがあったが、コロナウイルスの感染拡大による利用者減で20年12月期は35億8800万円と半減。

 昨年12月末に「ホテルビスタ蒲田東京」の営業を終了するなどしてきたが、このほど自力再建を断念、山佐(本社・岡山県新見市、岡山本部・岡山市南区)をスポンサーとする民事再生法による再建を目指すことにした。山佐はパチスロ機器メーカーで航空機や船舶のリースなども行い、2019年度の売上高は約1005億円。

「ホテルビスタ」は、札幌で2ヵ所を展開している。「札幌中島公園」(中央区南9条西4丁目5)は06年12月に新設オープンしたホテルで客室数113室。「札幌大通」(南3条西5丁目16)は、「ウォーターマークホテル札幌」を承継して18年6月に開設、客室数は153室。これらを含む18ホテルの運営は継続する。

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