キットアライブ嘉屋雄大社長インタビュー、「北海道から日本のクラウドビジネスを支える」

人物

 ――19年12月期に4億円ということですが、中期的な数値目標は。

 嘉屋 3年後の21年12月期で約10億円、社員数100人を目標にしています。今はほとんどネットで情報が手に入る時代ですが、私たちの業界で大事なのは人と人が繋がるコミュニティです。そういうリアルなオフラインコミュニケーションがやはり大事。それはまだ東京の方が、利がある。札幌では5年、10年かかると思います。でも10年後には札幌の方がそうしたコミュニティがたくさんできていると思います。東京から札幌に来て働く時代が必ず来ます。

 ――最後にプライベートなことをお聞きしますが、趣味や休日の過ごし方は。

 嘉屋 趣味は焚き火です。焚き火をしたいがためにキャンプに行きます。なぜ焚き火?と皆さんから言われますが、一度やってみるとハマる人が多いですよ(笑)。焚火をずっと見ていると飽きない。光と音と匂いの五感で楽しめる。それを見ながら、お酒を飲んだり、食事したりするのが最高です。

 ――好きな言葉や座右の銘はありますか。
 
 嘉屋 好きな言葉というか常々思っていることは、偶然はないということ。起こったことは必然だと思っています。運が良かったと思うこともビジネス上ではありますが、運も引き寄せているのだと言い聞かせています。やはり自分や他の人の行動の結果が表れてくると思うので、後悔しないようにしたいと思います。

■広報・内田みさとさんが語る嘉屋社長の横顔
嘉屋は、よく自分の得意なことは「調整だ」と言っています。いろいろ調整をしていく中で一番嘉屋が大切にしているのは細やかさ。相手の立場に立って物事を進めるということです。社内でも細々としたことを自分で気付いてするタイプです。
 いろんな方々の間を繋ぐこともすごく大事にしているので、助けてくださる人も出てきます。嘉屋のビジネスの中で本当にお客さまから助けていただいていることが多い。ウイン・コンサルのセールスフォース事業部時代から10年近いお付き合いの取引先がたくさんいる企業です。付き合いをきちんとしてきたことを評価していただいて今日があると思っています。新しい会社ですが、見守ってくださる方が非常に多い。
 IT業界ではコミュニティマーケティングという言葉が最近重要視されていて、売り込みを前提とせず、まず繋がりを持った上でそれがやがてビジネスになっていくことを示す言葉です。実際に以前からそれをやってきたのが嘉屋です。

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