キットアライブ嘉屋雄大社長インタビュー、「北海道から日本のクラウドビジネスを支える」

人物

 北海道から、日本のクラウドビジネスを支えることを目的に2016年8月に設立されたのが「キットアライブ」(本社・札幌市北区)。クラウドの中でも『セールスフォース』によるシステム導入に強みを持ち、北海道の中小企業発展に貢献する地元密着のビジネスパートナーとして事業を展開している。このほど北洋銀行のファンド「北洋SDGs推進ファンド」から資金調達、道内での人員増員を進める体制を整えた。嘉屋雄大社長に起業の狙いと今後の成長戦略を聞いた。
《かや・ゆうだい》。1976年8月生まれ、42歳。父親が転勤族だったため大阪で生まれ、6歳から札幌で過ごす。札幌東高、北海道大学理学部卒。

 ――最初に社名の由来や嘉屋社長の簡単な経歴を教えてください。

 嘉屋 社名の『キットアライブ』は、クラウドのシステムを提供している会社として生き生きとした今を提供するという意味での『アライブ』、組み立てる材料という意味の『キット』を繋げて『キットアライブ』にしました。単語の切り方を変えるとキタリブ、北海道に生きる会社というDNAを持ち、ぶれずに進んでいくことも表しています。

 私は、システム開発、システムインテグレーションのIT企業で札幌に本社があるウイン・コンサルに2000年に入社してシステムエンジニアをしていました。07年ころ、ウイン・コンサルで新規事業の公募があった際に手を挙げてクラウド型顧客管理や営業支援のセールスフォースの事業を09年から取り組みました。最初は社内ベンチャーのように1人で始めたので苦労しましたが、徐々に人数が増え最終的には20人ほどの事業部になりました。その部署をベースに新しく『キットアライブ』を設立、事業部の譲渡を受けてスタートしたのが16年10月1日です。

 ――資本はウイン・コンサルの100%出資ですか。

 嘉屋 キットアライブ設立時にクラウド・インテグレーションのテラスカイ(東京本社・東京都中央区)も資本参加しました。ウイン・コンサルとテラスカイは、資本関係はなく取引もありませんでした。私がウイン・コンサルで始めたセールスフォース事業が徐々に伸びていった15~16年ころ、今後もセールスフォースの需要が伸びていくのはわかりましたが、同時に悩みもありました。北海道ではまだまだ「セールスフォース」の知名度は低いですが、東京では知名度が高く導入している会社も増え続けており、数年後には北海道にもその波がやってくるのは確実でした。

 そうなった時、不足しているIT人材をウイン・コンサルの社内で奪い合えば今後のセールスフォースの需要には応え切れない。自分たちのできる範囲で応えていく選択もありましたが、そうなると北海道の需要には対応できず、北海道の地盤沈下につながる。ウイン・コンサルやテラスカイの社長とも話をした中で、会社を設立して独立企業として事業を伸ばしていくことが最良という結論になり、その方向に舵を切りました。
 最初は、テラスカイとウイン・コンサルと私の出資構成でしたが、17年6月にアメリカのセールスフォースの投資部門から出資を仰ぎ、セールスフォースの後ろ盾をもらいました。

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