北海道からクラウドビジネスを全国展開しているキットアライブ(本社・札幌市北区)は9月28日、札幌証券取引所アンビシャス市場に新規上場した。この日、札証の小池善明理事長からキットアライブの嘉屋雄大社長に、有価証券上場通知書の交付と上場記念として木槌の贈呈が行われた。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください。

(写真は、有価証券上場通知書の交付式。左から札証・小池善明理事長、キットアライブ・嘉屋雄大社長)
(写真は、記念品の木槌贈呈式)

 交付式には、証券・金融関係者や経済団体代表者、北海道経済産業局の岩永正嗣局長ら約30人が出席した。小池理事長は、「クラウドビジネスを支えるシステム受託の全工程をITエンジニアがワンストップでサービス提供しているのがキットアライブの特徴。北海道の企業であることと、上場企業という2点の強みを生かし、道内の優秀な人材を獲得して発展されることを期待している」と挨拶した。
 道経産局の岩永局長は、「経産局では新たなサービスやビジネスモデルを創出する有望なスタートアップ企業の支援に力を入れており、キットアライブは2020年10月にJスタートアップ北海道に選定された。これまで北海道では40社を選定しているが、今回の上場は記念すべき第1号。キットアライブに触発された企業が次々と上場することを大いに期待したい」と話した。

 続いて、嘉屋社長は、「セールスフォース・ジャパン(東京オフィス・東京都千代田区)のパートナーとして、米国セールスフォース(サンフランシスコ)が提供するクラウドサービス、『セールスフォース』を用いたシステム開発を行っているが、毎年20%の成長を続けている。コロナ禍によってWEB会議が浸透、距離の壁がなくなり全国のお客にサービスを提供できるようになった。上場を機に、北海道とともに成長して北海道を盛り上げることに貢献したい」と述べた。その後、キットアライブ関係者が贈呈された木槌で札証の鐘を鳴らし、上場を祝った。
 同社の新規上場に伴う公募価格は1410円だったが、初値は1666円で公募価格を上回った。札証アンビシャス市場への上場は、2019年6月の日本グランデ(本社・札幌市中央区)に次いで3年ぶり。これによってアンビシャス上場企業は10社になった。
(写真は、札証の鐘を鳴らす嘉屋社長)



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