札証プロ向け市場に元気な介護が上場、池田元気社長「ガバナンス強化でM&A加速」

経済総合

 札幌証券取引所は2026年7月15日、プロ投資家向け市場「Sapporo PRO Frontier Market」に同月13日付で上場した元気な介護(本社・札幌市北区)の有価証券上場通知書交付式を行った。元気な介護は、東京証券取引所のプロ向け市場「TOKYO PRO Market」にも同日付で上場している。(写真は、有価証券上場通知書交付式。左から札証・長野実理事長、元気な介護・池田元気社長)

 元気な介護は、2004年に有限会社アイケア札幌西として設立されたのがスタート。社長の池田元気氏(49)は、旧中道機械に勤務していたが、同社が民事再生を申請して事実上破綻したため、アイケア札幌西に転職。2012年11月に池田氏は代表取締役に就任、2014年2月には創業者から株式譲渡を受けて、池田氏が筆頭株主に。2015年4月、商号を変更して、現在の元気な介護になった。

 同社は、介護保険法に基づく訪問介護や訪問看護、通所介護などのほか、高齢者向け住宅運営事業、障がい者福祉サービス事業などを行っており、北海道を拠点に、全国9都道府県に207ヵ所の事業所を展開、従業員数はグループ全体で約2000人。2026年6月期は売上高105億1987万円、営業利益1億9461万円、純利益1億8028万円を予想している。

 この日、札証2階会議室には会員証券会社の札幌支店長など約30人が集まり、上場通知書交付式が行われた。札証の長野実理事長は「元気な介護は、介護と医療が一体となった支援体制を構築し、国が推進する地域包括ケアシステムの実現にも大きく貢献されている。今回の上場を機に、社会に好影響を及ぼし、社会的インパクトをもたらすローカルゼブラ企業として、地域社会への貢献と企業の成長を着実に進めながら、市場、株主の期待に存分に応えてほしい」と挨拶した。

 池田氏は、「北海道、東北、関東、関西、中国、九州と事業を運営しているが、やはり創業の地、札幌市に大きな思い入れがあるので、ここでしっかりと地域に根付いた活動を行った上で全国に発信、介護業界のリーディングカンパニーを目指していきたい。同業者のM&Aをメインに成長しており、上場を機にガバナンス体制を強化しながらさらにM&Aを加速、札証や東証の市場変更(ステップアップ)の準備をしたい」と話した。

 元気な介護は、フィリップス証券をアドバイザーとして東証プロマーケットの上場を進めてきたが、その過程で札証にプロマーケットが創設されることになり、重複同時上場を選択した。札証のプロマーケットは2026年6月30日に開設され、同日付で上場したアットマークテクノ(本社・札幌市北区)に続く第2号上場となった。

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