低価格小型食品スーパー「カウボーイ本郷店」閉店、「北野店」1店舗に

流通

 食肉卸・加工のナカノフーズ(本社・札幌市白石区)が展開している低価格小型食品スーパー「カウボーイ本郷店」(同市同区本郷通8丁目南2-15)が、2025年8月31日(日)に閉店する。同社が展開する「カウボーイ」は、「北野店」(同市清田区北野6条2丁目14-2)の1店舗になる。(写真は、2025年8月31日に閉店する「カウボーイ本郷店」)

「カウボーイ」は、かつてディスカウントスーパーとして急成長し、北海道発のパワーセンター業態を全国に浸透させるなど破竹の勢いだったが、メインバンクだった北海道拓殖銀行の破綻で経営難に陥り、当時の「カウボーイ」は、「トライアル」に承継されて消えた。現在の「カウボーイ」は、それとは別のスーパーだが、当時の「カウボーイ」創業者だったナカノフーズ代表者、中野晃氏が始めたという点では同じ。

 中野氏は、コロナ禍で食品業界が厳しい環境に置かれていたことから、小規模メーカーや卸が集まる専門店を模索。そうした中で生まれたのが新しい「カウボーイ」だった。ナカノフーズが、工場直販で肉を販売するほか、青果や鮮魚、惣菜、豆腐、麺、パン、乾物、菓子・珍味、お茶などの専門店が出店、市場のような業態のスーパーになっている。

 2021年8月5日に、西松屋札幌清田店跡に1号店「カウボーイ北野店」をオープン。2022年12月9日には、ナカノフーズが展開していた「アウトロー本郷店」を「カウボーイ本郷店」に転換、2号店とした。今回、「本郷店」が入居している4階建て「丸一ビルコーポエイト」1階の賃借期間が満了となるため、閉店を決めたもよう。これによって、「カウボーイ」は、「北野店」の1店舗になる。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER