肉や青果、鮮魚など食の専門店が集まる店「カウボーイ」は、消費者にどんなインパクトを与えてくれるのか。5日、札幌市清田区で開業した「カウボーイ北野店」。かつて道内外で一世を風靡した大型スーパー「カウボーイ」創業者の中野晃氏(現食肉卸・食肉加工ナカノフーズ代表取締役)が、10数年ぶりに小売業界に戻ってきた。新たなビジネスモデルは、新「カウボーイ」から生まれるだろうか。(写真は、5日オープンした「カウボーイ北野店」)

 店舗は、札幌市清田区北野6条2丁目14-2あったベビー服・ベビー用品の「西松屋札幌清田店」跡への居抜き出店。店舗面積は約200坪で、隣接する「サツドラ北野6条店」よりも小さい。一般的な食品スーパーは、生鮮食品やグロサリー食品、日配品、惣菜など日常の食を支えるフルラインの品揃えだが、「カウボーイ」は違う。

「ナカノフーズ」の肉・肉加工品、「串鳥」の惣菜、「鮮魚かなざわ」の鮮魚、「光信」の青果、「シロクマ北海食品」のパン、「まるは製麺所」の麺など、14の食の専門店が市場のように出店するコンセッショナリーと呼ばれる業態。
「カウボーイ」のオープンチラシには、《コロナの影響を受けた業者同士が負けていられないという想い、現状を乗り切る手段として、それぞれ得意分野でスーパーにない魅力ある店舗を開店することになった》と綴られている。

 旧「カウボーイ」は、価格が消費者の心理を捉え、その後の成長の原動力になった。バブル期の金融混乱で退場を余儀なくされてから10数年、中野氏はコロナ下で新「カウボーイ」を船出させた。屋号を復活させた心根の熱量はいかばかりか。この日、店頭にはいくつもの開店祝いの花輪が飾られた。その光景は、中野氏が目指す方向と真逆のように見えた。消費者に感動をーー視線を市井の人たちに向け続けてインパクトを与えてほしい。



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