「ロピア」近くの「ホクレンショップFoodFarm屯田8条店」がリニューアル、売り場の独自色さらに鮮明に

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 ホクレン商事(本社・札幌市北区)は2025年3月13日、約1ヵ月間休業して、大規模なリニューアルを行っていた「ホクレンショップFoodFarm屯田8条店」(同市同区屯田8条10丁目6-1)をオープンさせた。9時の開店前から多くの買い物客が行列をつくり、駐車場は、満車状態が続いた。「ロピア屯田店」のオープン以降、近隣スーパーマーケットとしては、初めてのリニューアルとなったが、地域に根差したスーパーとして、品揃えや鮮度など、独自色をさらに強めた。(写真は、入場待ちが続いた「ホクレンショップFoodFarm屯田8条店」)

「ホクレンショップFoodFarm屯田8条店」は、2008年3月にオープン、今年で17年目。売り場面積は約500坪。今回の大規模リニューアルでは、生鮮と惣菜、冷凍食品の強化を行い、内装や照明、什器コンドラ、冷凍・冷蔵ケースの全面取り換えも行った。投資額は約3億円。

(写真は、品揃えを増やした鮮魚コーナー)

 ホクレン系のため、以前から青果、精肉では品揃え、鮮度で優位性があったが、今回は、鮮魚の品揃えを3割ほど増やした。スーパー業界では、「魚は売れない」という傾向が強くなっており、売り場を縮小する流れになっているが、同店では、あえて逆張りのMD(販売政策)を採用、アイテムを増やした。これによって、青果、精肉、鮮魚の生鮮強化で差別化を狙う。

(写真は、動線に設置した、訴求力を高めた餃子展開)

 和日配、洋日配、乳製品のコーナーも、買い物客の要望に応えて品揃えを増やし、棚の段数も6段にするなどした。動線に沿って平台を設置して、商品訴求を行うのが「FoodFarm」のスタイルで、今回は、餃子にターゲットを絞り、豊富な品揃えで視認性を高めて、購買に繋げる展開を採用した。惣菜関係では、以前から9割近くをインストア製造しているが、和惣菜や揚げ物のメニューを増やした。

(写真は、「業務用食品」の取り扱いも始めた冷凍食品コーナー)
(写真は、インストア製造が9割を占める惣菜商品)

 冷凍食品コーナーには、リーチインケースを導入して品揃えをほぼ倍増、店舗で使っている業務用冷凍食品の取り扱いも始め、インストア用と販売の両立てで、在庫効率化を狙う。レジは、サツドラホールディングス(本社・札幌市東区)のグループ会社、グリットワークス(同・同)と共同開発したシステムを導入、レジの付帯業務を簡素化させた。

 ホクレン商事の中里雅明常務は、「この店舗は、地域のお客さまに支持されて成長している店舗。リニューアルによってさらに支持を盤石にして、地域に不可欠なスーパーを目指したい」と話している。リニューアルによって、年間売り上げを、以前の20億円から25億円に引き上げる計画。

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