コープさっぽろと社会医療法人禎心会が包括連携協定、健康診断と病院食、退院後の配食でも連携

医療関係

 コープさっぽろ(本部・札幌市西区)と社会医療法人禎心会(同市東区)は2025年3月10日、健康診断および給食事業の分野で包括連携協定を締結した。(写真は、包括連携協定の締結式。左から禎心会・徳田禎久理事長、コープさっぽろ・大見英明理事長=コープさっぽろ提供)

 コープさっぽろが、2024年から始めている職員や組合員向け健康診断で、所見が見つかった場合の受診者受け入れで連携するほか、禎心会グループの病院給食でのメニュー開発、退院後の健康に配慮した配食事業などにも連携して取り組む。禎心会は、札幌禎心会病院(札幌市東区)と稚内禎心会病院(稚内市)などを展開している。コープさっぽろの健康診断で所見が見つかった札幌エリア、稚内エリアの職員、組合員を各エリアの病院で受け入れるほか、両者で健康診断の内容の見直しやデータ活用の協力を行う。

 コープさっぽろは、2016年から禎心会病院向けの病院給食をスタートさせている。協定締結によって、病院給食の新たなメニュー開発にも取り組むほか、退院後も栄養やカロリーを考慮した食事を届ける配食などで協力する。

 協定締結式で、禎心会の徳田禎久理事長は、「現在、コープさっぽろには、疾病特性に応じた食事の提供をお願いしている。入院中は病院食があるが、退院後に継続できない課題があった。トドックや配食で、自宅でも継続できるように連携したい」と述べた。コープさっぽろの大見英明理事長は、「健康診断事業での連携は3者目となるが、道内の健康診断受診率を上げ、病院給食、退院後の食事提供でも連携することによって、健康寿命の延伸に貢献したい」と話していた。

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