サツドラHDが官民出資のニセコまちと包括連携協定

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 サツドラホールディングス(HD本社・札幌市東区)は8月23日、ニセコまち(同・虻田郡ニセコ町)との間で、まちづくりに関する包括連携協定を締結した。(写真は、包括連携協定の締結式。左からニセコまち・高橋守社長、サツドラHD・富山浩樹社長兼CEO=サツドラHD提供)

 ニセコまちは、ニセコ町が2018年6月に内閣府からSDGs未来都市に選定され、その中核事業であるニセコ生活・モデル地区構築事業が自治体SDGsモデル事業に選定されたことを受け、官民出資の実施主体として2020年7月に設立された企業。資本金6300万円でニセコ町が38%、地域事業者が34%、ウエルネストホーム(ヘッドオフィス・愛知県長久手市)の創業者、早田宏徳氏が代表理事を務める一般社団法人クラブヴォーバン(東京都港区)が28%を出資している。社長は高橋牧場ニセコミルク工房(ニセコ町)の高橋守社長が務めている。

 ニセコ生活・モデル地区構築事業は、2022年3月に、公募によってニセコミライに名称を変更、ニセコ町の市街地周辺に最大450人が暮らす街区の開発を予定している。ニセコミライでは、経済、社会、環境の3つを軸に住む人にとって安心、安全、快適と同時に地域における課題解決の先進モデルとなって持続可能なまちづくりを実現することにしている。

 サツドラHDは、人口減少や高齢化など社会課題の先進地域と呼ばれる北海道を基点に「地域のあらゆるヒト、モノ、コトをつなぎ、未来を豊かにするコネクティッドビジネス」を展開しており、ニセコまちの取り組みに賛同、包括連携協定を結ぶことにした。

 具体的には、ニセコミライとサツドラ店舗の連携や持続可能な質の高い生活環境を提供するプラットフォーム構築に関すること、地域の経済循環や遠隔医療に関すること、脱炭素社会の実現などに連携して取り組むことにしている。ニセコまちは、これまでに旭化成ホームズ(本社・東京都千代田区)、北海道電力(同・札幌市中央区)、ウェルネストホーム、waiwai合同会社一級建築士事務所(東京都台東区)と包括連携協定を締結している。

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