2021年に創業100周年を迎える北海道内の企業(個人経営、特殊法人含む)は118社であることが、帝国データバンク札幌支店(札幌市中央区)の調べで分かった。帝国データバンクの企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録)から抽出、集計したもの。(写真は、ルーツの有限責任山鼻信用組合から100年の節目を迎える北海道信用金庫の本店)
100年前の大正10年(1921年)の北海道の人口は238万5900人(全国は約5666万人)、札幌の人口は12万7044人で、この年の8月1日に札幌に市政が施行された。100周年を迎える企業の中には、北海道信用金庫(本店・札幌市中央区)や池田建設(本社・様似郡様似町)、村井建設(同・釧路市)などがある。北海道信用金庫は、大正10年に設立された有限責任山鼻信用組合をルーツとする札幌信用金庫が2018年1月に北海信用金庫(本店・余市郡余市町)と小樽信用金庫(同・小樽市)と合併して誕生した。池田建設は、日高地区、胆振地区を主な商圏として道路や河川、治山など土木工事を中心に公共施設などを手掛けている。また、村井建設は公共施設、民間の建築工事、道路、空港、港湾整備などの公共土木工事を手掛けている。
その他にも、「札幌千秋庵」の千秋庵製菓(本社・札幌市中央区)、オフィス用品・OA機器販売の北海道クラウン(同・同市白石区)がある。
118社の業種別では、「小売」が38社(32・2%)で最も多く、以下、「建設業」20社(同16・9%)、「製造業」17社(同14・4%)、「農林水産業」15社(同12・7%)、「卸売業」11社(同9・3%)と続いている。また、地域別では石狩が25社で21・2%、オホーツクが13社で11%、十勝が12社で10・2%、空知・後志・渡島が各11社で各9・3%となっている。