マックスバリュ北海道は、釧路市の春採店を格安食品スーパーの「ザ・ビッグ」に変更し19日から営業する。これによって、同社が釧路市で展開する食品スーパー3店がすべて「ザ・ビッグ」になる。釧路地域ではディスカウント全国大手のトライアルが2店舗を新設したり、アークスグループの福原が「ビッグハウス」を新規出店するなど価格競争が激しくなっている。マックスバリュ北海道は格安業態に変更することで、価格競争を優位に展開する考え。
 
「マックスバリュ春採店」は、2003年10月にオープン。ユニクロや西松屋、しまむら、ダイソー、メガネのプリンスなどが集積するショッピングセンターの核店舗だったが、今年から価格競争が本格化してきた釧路地域の消費者ニーズに対応するため、市内で展開するマックスバリュ3店舗のザ・ビッグ化を決断、最後まで残っていた春採店を改装することになった。
 
 マックスバリュとしての営業は13日までで、その後5日間をかけて店内の什器類を変更、看板類も変更して19日の午前9時にオープンする。
 
 店舗面積2130㎡と従来と変わらないが、生鮮食品や生活必需品をマックスバリュ店舗よりも低価格にして集客力を高める。営業時間は午前9時から午後9時。駐車台数は408台。
 
 釧路市内では、「BB戦争」と呼ばれる流通2強の戦いが展開されている。マックスバリュ北海道の「ザ・ビッグ」とアークスグループの福原が展開する「ビッグハウス」の戦いのことで、トライアルの新規2店舗が霞むほど。
 
 福原は、18日にも建て替え工事をしていたフクハラ中園店をオープンさせる。フクハラ中園店はザ・ビッグの川北店と文苑店に挟まれた地域に位置し、ザ・ビッグ文苑店とは1・5㌔ほどしか離れておらず同一商圏での戦いになりそう。
 
 マックスバリュ北海道は、「春採店の来店客数は、ザ・ビッグになることで1・5~1・8倍程度まで増えそうだ」としており、年間売上高はマックスバリュ店舗の時よりも20%近く伸びそう。



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