サッポログループのポッカサッポロ北海道(本社・札幌市中央区)は、主力炭酸飲料の『リボンナポリン』などリボンブランドのキャラクター、『リボンちゃん』が誕生60周年になる今年、ブランドリノベーション(ブランドの再生・改革)を行う。オレンジ色の色素を動物由来から植物由来に変更、ブランドのロゴ配置も縦に変える。一連のリノベーションによって『リボンナポリン』の売上高を2016年比で30%伸ばす。IMG_1713 (2)(写真は、ポッカサッポロ北海道が入っているサッポロファクトリーフロンティア館)

 ポッカサッポロ北海道の2016年の売上高は44億5000万円。そのうちリボンブランドは25%を占め、その中で『リボンナポリン』は50%を占める主力商品。16年は「ハレの日炭酸」として販促を強化、15年比で7%伸ばした。

 17年は、『リボンちゃん』が誕生して60周年になるためブランドリノベーションに合わせてRTD(レディ・トゥー・ドリンクの略で栓を開けてそのまま飲める低アルコール飲料)缶のアルコール飲料分野にも進出する。

 リノベーションでは、まず色素を動物由来のコチニール色素から植物由来のパプリカ色素に変えた。パッケージにも植物由来の優しい色素を使ったことを分かり易く伝えるため、ブランドのロゴ配置も縦に大きく変えて目立たせた。

 炭酸飲料をベースにしながらアルコール飲料や他の企業とのコラボレーション飲料を展開して『リボンナポリン』の間口を広げる。2月6日から料飲店向け業務用商品として『ナポリンシロップ(5倍希釈タイプ)』を発売、道内の料飲店で『ナポリンサワー』の取扱いを増やす。量販店向けのRTD缶の『ナポリンサワー』は4月下旬から販売する。

 他企業とのコラボ飲料として、まず1月下旬に雪印メグミルクと『ナポリンカツゲン』を発売した。「ナポリンカツゲンは量販店のチルドコーナーに置いてもらえる。清涼飲料水のコーナー以外の売場展開を図れるようにコラボレーション飲料の取り扱いを増やしてブランド宣伝を拡大していく」(ポッカサッポロ関係者)。4~6月を中心に雪印メグミルク以外の企業ともコラボ展開してナポリン商品を発売していく。

『ナポリン』が大日本麦酒(サッポロビールの前身)から最初に発売されたのは1911年5月23日で、昨年からこの日は一般社団法人日本記念日協会に正式登録されて『リボンナポリンの日』になっている。ポッカサッポロ北海道では今年、この日に合わせて発売当時のブラッドオレンジ果汁を使用した『リボンナポリンクラシック』を発売する。
 17年は、こうした一連のブランドリノベーションで『リボンナポリン』を16年比30%の大幅増を実現させる。



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