ご覧の写真は、札幌ススキノの鴨々川の川べりにある古民家。見るからに時代を感じさせるこの建物は、大正末期に建築され、現在はギャラリーなどに利用されている。しかし、9月末にこのギャラリーも閉館になり年内にも古民家は取り壊されるという。ススキノの生き証人とも言える古民家が100年に迫る生涯を終える。
(写真は、鴨々川の園生橋たもとに立つ古民家)

 駅前通から1本東側の西3丁目通を中島公園に向かうと鴨々川(創成川)を渡る小さな園生橋がある。その橋畔にあるのがススキノに残る数少ない古民家の一つだ。木造2階建て、延べ床面積約30坪(100㎡)で、建築されたのは大正末期から昭和初期のころ。芸者の置屋として使われたという。建築時は5軒長屋だったが、現在残っているのはこの1軒のみ。その後は事務所などにも利用されてきた。
 
 6年前に解体される予定だったが、ギャラリー「鴨々堂」として利用されることで解体を免れた。一般開放して施設見学もできるようになっており、ペレットストーブのショールームの役割も持っている。しかし、老朽化が激しく家屋にも傾きが見られるようになり、継続は困難として解体が決まった。

 ススキノ界隈は現在、ホテルの建設ラッシュで鴨々川の風景は年々変化している。園生橋のたもとでススキノの時代の流れを静かに見守ってきたこの古民家もその役割を終える。


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