釧路市で唯一の独立型チャペルだった「釧路グレース教会」の解体工事が始まっている。運営開始から25年、一定の役割を終えて姿を消す。(写真は、解体工事が始まっている「釧路グレース教会」)

「釧路グレース教会」は、JR釧路駅の西側に当たる釧路市北大通14丁目1-7に立地している。冠婚葬祭互助会のベルコ(本社・大阪府池田市)が建設したもので、竣工は1998年5月。土地面積は約400坪(1320・03㎡)、延べ床面積は約224坪(741・82㎡)、礼拝堂の天井は11m、バージンロードは15mあった。

 解体工事は2023年12月21日から始まっている。発注者はベルコ、解体の元受け業者はベルコの全国各地の建物を建設している北斗エンヂニアリング(本社・大阪市中央区)で、本間解体工業(同・札幌市西区)も加わっている。解体工事は2024年3月30日で終了する予定。
 土地建物は、ベルコの所有だったが、2012年6月に同じく冠婚葬祭互助会のセルモ(本社・熊本市中央区)が取得、2022年4月には花桜(はなざくら)不動産管理(同・大阪府池田市)が取得している。土地建物には、花桜不動産管理を債務者にして三井住友銀行(本店・東京都千代田区)が7億円、三菱UFJ銀行(同・同)が7億円、みずほ銀行(同・同)が3億8259万円の根抵当権(共同担保)を設定している。釧路駅の高架化など中心市街地の再開発が構想されており、跡地利用が注目されそうだ。


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