東急不動産(本社・東京都港区)が、札幌市中央区南7条西1丁目1ー1などの敷地を利用したマンション建設を計画している。建設場所は、地下鉄東豊線豊水すすきの駅から近いが、すすきの歓楽街からはやや離れた立地。(写真は、東急不動産が建設を予定しているマンション用地。前方は南7条米里通が大きくカーブして創成川通になる地点。左のマンションが「クリオ南7条」)

 南7条米里通が豊平川に架かる南7条大橋を経て右に大きくカーブ、創成川通に名称が変わる起点近くにその敷地がある。昨年までは2棟の賃貸マンションが建っていた。袋小路に近い道路環境でメジャー系のマンションデベロッパーは手を出さないと見られていたが、創成川通を挟んだ旧札幌ロイヤルホテル跡地に明和地所(本社・東京都渋谷区)が、2015年9月に地上13階建ての「クリオ南7条」を竣工させ周辺環境が変わった。

 今回、東急不動産がマンションを建設する敷地の面積は約204坪(674・92㎡)でそのうち約131坪(434・10㎡)を利用して鉄筋コンクリート造の地上15階建ての建物を1棟建設する。戸数は83戸、延べ床面積は約1579坪(5213・55㎡)、建物の高さは45・39m。着工は2019年8月初旬の予定。
 建築主は、東急不動産住宅事業ユニット首都圏住宅事業本部札幌支店(札幌市中央区)、設計、監理は企画設計事務所オルト(同)、施工は未定。

 東急不動産の建設予定地から北へすぐの競輪場外発売所「サテライト札幌」北側(南5西1)では、フージャースコーポレーション(本社・東京都千代田区)が地上15階建てマンション(42戸)の建設を計画しており、豊水すすきの地区にはマンション開発の風が吹き始めているようだ。


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