ーートイダックと時計台観光の現在の売り上げはどのくらいですか。
鴨田 トイダックの売上高は約28億円、時計台観光は約3億円です。私はどんどん積極策をとるように見られていますが、実は石橋を叩いて渡るタイプです。ゲームショップを起業してから28年になりますが、まだ28億円の規模。3年前は18億円でしたが、その時に、7年後に50億円にすると宣言しました。現在、時計台観光と合わせると約30億円を超える規模なので、残り4年で50億円は達成できるでしょう。ラーメン店は比較的小さな企業が多いので、50億円を売り上げれば、全国ベスト10に入ります。まず、そこに入ることをひとつの目標にしています。
ーー最後に経歴を聞かせてください。
鴨田 1963年9月、広島県福山市生まれで、11歳の時に神奈川鎌倉市に移り、35年間鎌倉に住んでいます。最初の就職先は、テレビゲームショップでした。3年間勤め、7・5坪の店で2800万円を売り上げて坪単価日本一の店舗にしました。全国から視察に来る店になったので、独立してファミコンゲームショップを開いたのですが、全然うまくいかなかった。銀行から借り入れもできなかったので、元のゲームショップに戻りました。そこで資金を貯めて、29歳でトイダックを設立、ファミコンショップに再挑戦しました。それでも38歳の時には年収200万円しかなかった時期もありました。
そうこうしているうちに業績も上向いて、以前勤めていた会社がゲームショップを買い取ってほしいということで、一時は神奈川県で12店舗を構える県内最大のゲームショップになりました。そこで稼いだ資金を基に、15年前にラーメン店を始めたのが「魂心家」です。そこから、倍々で事業が拡大していきました。店舗数では他のラーメン店に負けていますが、「魂心家」は日本で一番名が知られた家系ラーメン店になったと自負しています。
私のモットーは、『常に前進』です。大きく前進しなくても、半歩でも常に前進すること。足元を固めに固めて、少しずつ踏み出していくことが大切だと考えています。
ーー本日はありがとうございました。