(写真は、「椿サロン札幌本店」の店内)
ーーところで長谷川さんは、青森生まれですね。北海道との縁は。
長谷川 とにかく出身地の青森・弘前市から出たかったので、高校を卒業して成り行きで札幌に来ました。18歳で来て設計会社に就職しましたが、23歳の時にその会社が倒産してしまいました。どうしようかと考えていたら、たまたま仕事が来て、一人で受けていたら次々と仕事が来るようになって、36年間が過ぎました。現在、社員は約10人でデザインした物件も1000店舗を超えています。
ーー「椿サロン」や「椿さんど」から長谷川さんの北海道への愛着を感じます。これからの北海道への期待は。
長谷川 北海道はこれからすごく伸びる要素があると思います。それを皆さんはあまり信じていないし、そういう話をすると聞いている方は笑います。しかし、僕は本当に、圧倒的に北海道の時代になると信じています。人は育った環境に影響されますが、北海道で生まれ育ったことは、それだけですごいポテンシャルになる時代が来ると思います。
ーー長谷川さんが考えている次の展開は。
長谷川 僕がやりたいことは、本物を生み出すこと。ダイヤモンドの原石みたいな本物の種は、たくさんあると思う。そういうものが見つかったら、どうやって本物として形にしていくか。ある程度、ビジネスにならないと残らないのも事実なので、どうビジネスとして残していくかが、僕の仕事だと思っています。
僕らが手掛けている「北海道ほっとけーき」のような本物を見つけ出して、それをきちんとデザインして表現して伝え、残していきたい。(この稿、終わり)