コープさっぽろが『産後食のレシピ本』出版、4万部を道内産婦人科病院や子育て支援センターに無償贈呈

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IMG_0058IMG_0063 コープさっぽろ(本部・札幌市)は、北海道との包括連携協定の一環として子育て支援事業に取り組んでいるが、今回、産後の女性向けに栄養面を考慮したレシピ本『産後のカラダにおいしい本』を出版した。出産前の食事に関する本は多数出版されているが、産後に的を絞ったレシピ本は珍しいという。コープさっぽろでは、この本を道内の産婦人科病院や約300ヵ所ある子育て支援センターなどに4万冊を無料配布する。(写真左は『産後食レシピ本』の贈呈式で大見英明理事長=右と中川淳二子ども未来推進局長。写真右はレシピを元に作った産後食の例)
 
 産後1ヵ月は外出を控える方が良いと言われ、約3割の女性が食事を自分で作っているとされるが、栄養面や調味料の使用など不安を抱く女性が多い。
このため、コープさっぽろは、今年3月から社団法人北海道助産師会や子育て支援の合同会社のこたべと共同で栄養素や美味しさ、旬の食材利用を考慮したうえで化学調味料の使用を抑えた献立で産後の女性向けた配食サービスを開始している。
 
 ただ、こうした配食サービスは札幌エリアや苫小牧、室蘭、旭川、北見の地域に限られており、エリア外の組合員などから産後食レシピの提供を望む声が多いため産後の女性が必要としている情報を盛り込んだ『産後のカラダにおいしい本』を出版することにした。
 
 編集面ではのこたべ、道助産師会、道保健福祉部が協働体制を取り、季節に合わせた産後食レシピ約84例のほか先輩ママの座談会、協賛企業のタイアップ記事など掲載している。A5ヨコ判、カラー108ページの体裁で、コープさっぽろの無料広報誌『ちょこっと』と同サイズ。
 
 13日に行われた出版発表と道への贈呈式に出席したコープさっぽろの大見英明理事長は、「道内では毎年約4万人の新生児が誕生するので、その数だけ道や産婦人科に無料配布することにした。産後の女性にしっかり食事をとってもらうことに役立てばと願っている」と語った。また、のこたべの平島美紀江代表は「出産前の情報はたくさんあるが、産後1ヵ月間はブラックボックスのように情報が少ない。必要な時期は短いがこの本を利用してもらいたい」と述べた。
 
 贈呈式で本を受け取った道保健福祉部子ども未来推進局の中川淳二局長は「産後の女性をサポートするのに有意義な取り組み。少子化が好転する解決策の一つになれば嬉しい」と語っていた。

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