コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は24日、生産者団体やメーカー、金融、行政、大学など16団体をメンバーにした「北海道SDGs推進プラットフォーム」を設立した。SDGsに関わる先進事例の紹介や第一人者を招いた講演など今年度は3回の研究会を実施、SDGs推進の底上げを図る。(写真は、24日に発足した北海道SDGs推進委員会)

 SDGsは、国連が2015年9月に定めた30年までの持続可能な開発目標で17項目から構成されている。コープさっぽろは、地球環境や食育、子育てなど社会的な課題に対応した組合員活動を行っており、持続可能な社会づくりの一環として北海道でSDGsを推進するためのプラットフォームを設立した。

 具体的に推進組織としてSDGs推進委員会を設置、定期的に公開の研究会を開催して先進事例や参加企業・団体での取り組み事例を共有。連携して取り組むことで効果が期待できる事業については実施していく。

 研究会の第1回は19年10月18日(金)午後2時から札幌市中央区の「TKPガーデンシティ札幌駅前」で開催。17年度のジャパンSDGsアワードで総理大臣賞を受賞した下川町の事例が発表される予定。

 推進委員会の委員長に就任したコープさっぽろの大見英明理事長は、「SDGsの持続可能な開発目標を具体的にどう進めていくかが大事だ。まだ、それぞれの組織で理解が不足しており、どういう方向で進めていくかがはっきりしない。コープさっぽろが中心になって生産者団体、メーカー、組合員、教育機関とパートナーシップを組み前進させたい。国連が掲げて30年まで、この取り組みを継続したい」と話した。
 民間が旗振り役となってSDGsを推進していく組織の設立は国内でも珍しい。コープさっぽろでは、他の流通企業などの参加も期待している。
■SDGs推進委員会委員は次の通り。
▷コープさっぽろ▷アレフ▷花王グループカスタマーマーケティング▷キューピー▷札幌市▷サッポロビール▷下川町▷凸版印刷▷ニトリパブリック▷ホクレン農業協同組合連合会▷北海道漁業協同組合連合会▷北海道新聞社▷北海道放送▷北海道労働金庫▷酪農学園大学
 


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