ダイイチ2026年4月度売上高101%台が示す消費の潮目変化

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 ダイイチ(本社・帯広市)の2026年度9月期の4月度売上高前年比が開示されたが、それによると売上高前年比は101・4%で、2025年4月度以来、1年ぶりに101%台にとどまった。(写真は、「ダイイチ白石神社前店」)

 ダイイチの売上高前年比は、新店を含む全店ベースで109%から110%台と好調に推移してきた。仕入れの値上がりを一部転嫁してきた売価上昇の効果もあるが、2025年3月度から同年11月度まで、9ヵ月連続で10%以上の伸びを見せた。2025年12月度は109・1%、2026年1月度は110・3%、2月度は109・3%と好調に推移。既存店も、2024年11月から100%台を確保してきた。

 こうした好調な流れは、2026年3月度から潮目が変わった。新店が1年目を迎えてすべて既存店扱いになったこともあるが、102・4%と低い伸びにとどまった。この流れは4月度も同じで101・4%になった。値上げによる消費者の買い物控えはほぼルーティン化し、各スーパーは販促を過去の蓄積からベストタイミングに設定、買い控えの影響を最小限にとどめてきた。しかし、3月以降は、店頭で買い渋りがより目立つようになってきたという。5月には賃上げを待っていたようにさらに食品値上げが続き、6月以降は、スーパーマーケットに不可欠なナフサ由来の包装資材の値上げも重なる。

 消費者の物価高耐性は5月以降、限界に近づくとみられており、スーパーの生命線とも言える客数、客単価にも影響が出てきそう。道内の上場スーパーの中で最も早く前月の売上高前年比が開示されるダイイチに続き、各スーパーの売上高前年比も同様の傾向になりそうだ。

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