「帰れば金麦」のCMで知られ、家飲みに一番ふさわしい“ビール類”をコンセプトにしたロングセラー、サントリーの「金麦」。同ブランドの新しい商品が、きょう2024年4月16日から約3ヵ月間、北海道限定で販売される。(写真は、2024年4月16日から北海道限定・期間限定で販売する「キンムギサワー」。片仮名表記は、「酒場的な親しみを感じるように」という理由から)
(写真は、新商品発表会でのフォトセッション。左かサントリーのビール開発生産本部ビール商品開発研究部・寺西健開発主幹、同執行役員・中谷智樹北海道営業本部長、同ビール本部・梅原武志ブランド戦略部長)

 新商品は「キンムギ(金麦)サワー」。名称からもビール類なのか、サワーなのか分からないが、主な原材料は麦芽、ホップ、水と、ビールに用いる自然素材で香料、甘味料は不使用。サワー類でよく活用される果実原料も不使用で、製法は同社のビール醸造技術を用いている。「キンムギサワー」は、ビール類と同じ泡立ちで透明感のある薄い黄金色の液体。口に入れるとビール類特有の苦みはなく、爽やかなのどごしと共に、レモンのような柑橘系風味が感じられる。その風味は、しつこくなくフッと消えていく感覚で、果実の甘みや酸っぱさはない。

 ビール類は氷を入れないで飲むが、この商品は氷を入れて飲んでも違和感なく、味わいを楽しめるのも特長。果実原料を使わずビール原料だけで、なぜレモンサワーのような柑橘の風味があるのかーーその秘密はホップにある。同商品には、全世界のホップ生産数量の中で約0・1%しかないという希少品種のレモンドロップホップを一部使用。レモンのような風味はこのホップ由来だ。「キンムギサワー」は“ビールの原料、製法で生み出されたサワー”で、これまでにないお酒と言えそう。

 新しい需要を掘り起こす可能性があるこの商品が、なぜ北海道限定なのか。2024年4月4日、札幌市内で開催された同商品の発表会で、中谷智樹北海道営業本部長は、「当社のビール類の販売に占める金麦の構成比が、北海道は全国に比べても高く、金麦ブランドにとって北海道は重要エリア。当社の新たな挑戦を前向きに受け止めてくれるエリアと感じており、新しい飲み方の提案などを取り入れてくれる風土がある」と北海道限定販売の理由を話した。地域限定・期間限定ながら、女優の黒木華さんを起用したTVコマーシャルも放映する。


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