ローソン(本社・東京都品川区)が展開していた苫小牧市内のコンビニ店舗が、ファミリーマート(同・同都港区)の運営する「ファミリーマート」に転換する。コンビニの空き物件にコンビニが居抜き出店するのは、それほど珍しいことではないが、ファミリーマートがこうした居抜き出店をするのは珍しい。(写真は、11月25日にオープンする「ファミリーマート苫小牧糸井店」)

 コンビニのブランド転換があるのは、苫小牧市字糸井。国道36号線沿いにあるパチンコ店「苫小牧ひまわり」の敷地内に「ローソン苫小牧糸井店」(字糸井108)がオープンしたのは、2015年8月29日。「苫小牧ひまわり」は、2014年1月に移転新築オープンしており、それから1年7ヵ月後にローソン店舗がオープンした。

 しかし、同店は2022年7月31日に閉店。営業期間は7年間とコンビニ店舗としては短命だった。それから、4ヵ月、外装をローソン仕様からファミリーマート仕様に転換する工事もほぼ終了しており、看板の設置などを経て、11月25日(金)7時に「ファミリーマート苫小牧糸井店」としてオープンする。ローソンと同じ24時間営業。

 北海道のコンビニ店舗は、積雪寒冷地に対応するため、屋根などの強度が本州など都府県店舗に比べて高いとされる。このため耐用年数が長く、コンビニ閉店後も様々な店舗に利用されている。コンビニ空き店舗のブランド転換では、セブンーイレブン跡にセイコーマートが入るケースや逆のケース、ローソン跡にセブンーイレブンが入ることもがあった。

 今回のようにローソン跡にファミリーマートが入るのは珍しい。これによって、ファミリーマートの苫小牧市内店舗数は10店舗になる。ファミリーマートの2022年なってからの新規店舗は、移転建て替えのケースを除いて初めて。
 


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