札幌市内で「セイコーマート」、「セブンーイレブン」、「ローソン」、「ファミリーマート」の新規出店が低調だ。20年1月~9月の移転や建て替えを除いた純粋な新規店舗は、9月中にオープン予定の「ファミリーマート札幌北23条東8丁目店」(東区)を含めて11店舗にとどまりそう。19年の1~9月は4チェーン合わせて13店舗だったが、今年はさらに新規出店が少ない。(写真は、9月にオープン予定の「ファミリーマート札幌北23条東8丁目店」)

 本サイトの調べによると、今年に入ってから9月までの予定を含めた札幌市内での純粋な新規出店で、最も多いのは「ローソン」。6月4日の「札幌宮の森4条十丁目店」と「札幌月寒西2条八丁目店」、8月6日の「札幌西町南七丁目店」と「札幌宮の森3条一丁目店」の4店舗。「セイコーマート」は、自衛隊駐屯地への出店を除くと4月28日の「狸小路2丁目店」、7月15日の「大通西5丁目店」、8月1日の「ザ ノット札幌店」の3店舗で、「ファミリーマート」は2月13日の「白石バスターミナル前店」、4月14日の「札幌平岸3条8丁目店」、9月開店予定の「札幌北23条東8丁目店」の3店舗、「セブンーイレブン」は、8月31日開店予定の「札幌テクノパーク店」の1店舗のみだ。 
 
 昨年の1~9月を見ると、「ローソン」が5店舗、「セブンーイレブン」が4店舗、「セイコーマート」が3店舗、「ファミリーマート」が1店舗の実績となっている。札幌市内のコンビニ店舗数は飽和状態とされ、「セイコーマート」と「セブンーイレブン」は既存店舗リニューアルや移転・建て替えにウェートを置いており、とりわけ「セブンーイレブン」の新規出店は異例の少なさとなっている。
 
 数年前までは「セイコーマート」と「セブンーイレブン」が覇を競うように隣接して出店するなど火花を散らしていたが、一変した。「ファミリーマート」の伊藤忠商事による完全子会社化や「セブンーイレブン」の米国コンビニの買収などコンビニ界の構造変化が、出店という最前線にも影響を与えているようだ。


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