スーパーや百貨店向けの惣菜を製造・販売していたサラダ専科(札幌市豊平区)は、自己破産申し立て準備のため、9月30日で事業を停止した。東京商工リサーチ北海道支社によると、負債総額は調査中という。(写真は、札幌市豊平区水車町8丁目のサラダ専科)

 サラダ専科から申し立ての依頼を受けたのは、弁護士法人高須法律事務所(札幌市中央区)の目澤大樹弁護士。目澤弁護士は、同社の資産、負債を調査した上で札幌地方裁判所に自己破産の申し立てを行う。また、サラダ専科の代表者の債務整理ついても同弁護士が依頼を受けており、併せて自己破産申し立ての予定。
 サラダ専科は、1987年12月の設立。ポテトサラダをハムで挟んだハムサラダやマカロニサラダなどのサラダ惣菜の製造を行い、道内スーパーや百貨店向けに販売していた。

 東京商工リサーチ北海道支社によると、ピーク時の売上高は、2006年12月期の2億6400万円で以降は伸び悩み、欠損が増加。2020年以降のコロナ禍で受注が減少して業況が悪化、昨今の原材料仕入れ値の高止まりで資金繰りが行き詰った。
 事務所兼工場は、水車町の住宅街の一角にある。10月6日現在、スーパーに惣菜商品を運ぶ通い箱が外に整然と積まれ、シャッターが下ろされた状態。シャッターには、サラダ専科より自己破産申し立ての依頼を受けた目澤弁護士名の9月30日付の告知書が、ガムテープで無造作に貼られている。



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